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信州・高山村の“名もなき空き家”で味わうワインとカフェめし「Wine&Café Véraison(ワイン&カフェ ヴェレゾン)」

長野 シカ イノシシ カフェ
2020.03.13

長野県高山村の中心部に位置する“名もなき空き家”は、イベントや教室、小商いなどが行われるゆるい空間。そんな場所で営業しているのが「Wine&Café Véraison」(以下、ヴェレゾン)です。高山村産の素材を手軽に食べてもらいたいと、気軽なカフェメニューで村民だけでなく観光で訪れる人々ももてなしています。

建物は平屋建ての古民家で、建設業を営むオーナー自らが空いた時間を使ってこつこつと改装。まるで田舎のおばあちゃん家を訪ねたかのような、どこかほっとする佇まいが感じられます。

店内は古民家らしさを残しつつも、カウンターが設けられていたり、テーブル席が並んでいたりと、より寛ぎやすい空間に。時には講習会やワークショップ等のイベントでも利用されています。

「ヴェレゾン」を切り盛りするのは涌井恵美子さん。近年、高山村で盛り上がりを見せているワイン葡萄とワインの生産に合わせ、カフェの開店を考えていたところ、タイミングよくオーナーから声がかかり、「ヴェレゾン」を運営することに。「高山村産の素材を使った料理を手軽に楽しく食べてほしいと考えた時に、地元で狩猟された鹿と猪のお肉を使うことはすんなりと考えつきました」と涌井さん。お一人で営業されているため、メニューの構成を考えるのもたいへんだそうですが、日々試作を重ねた料理を提供しています。

店内で提供されているワインにももちろんこだわりがあり、高山村内のワイナリーで醸造されたものか、高山村産のワイン葡萄から作られたワイン限定。ワインの生産地としてはまだ歴史の浅い高山村ではありますが、その評価はすこぶる高く、これから名産地として名を馳せる未来も遠くないかもしれません。

毎日8日には「ワインを嗜む会」を開催中。国内外から評価され、ワイン産地として注目を集める信州・高山村で旬な地場の料理と共にワインを“嗜む”大人な企画で、地元の人々に人気です。

田舎のおばあちゃん家のような店内でのんびり食す、
高山村ならではの個性がつまったジビエバーガー

まずご紹介するのは、鹿と猪の合い挽肉を使ったパテが個性的な「高山ジビエバーガー」(750円・税抜、スープ付き)。パテとチーズの上には、季節により輪切りにした大根かナスを焼いたものをトッピング。それによって、凝縮されたパテの旨味がほどよく分散され、食感にもよいアクセントになっています。

手作りのパテは、試作を重ねて完成させた自慢の味。ヘルシーな鹿肉を使用し、一般的な牛肉を使ったものとはまた違った味わいを実現しました。ワインとの相性もぴったり。

2品目の「焼きジビエキーマカレー」(800円・税抜、サラダ付)は、「ヴェレゾン」で提供されているジビエメニューのなかでは最新作。チーズをのせてオーブンで焼き上げたカレーは程よい辛さで、特に寒い季節にはリピートしたくなるはず。

一度にたっぷりと仕込まれるキーマカレーに使用するのは鹿5:猪5の合挽き肉。玉ねぎやトマトのほか、豆やきのこなど季節の食材も入り、野生のエネルギーが詰まっていて、なんとも贅沢な一品です。延べ半日くらいじっくりと煮込み、一日寝かせてから提供しているそうです。

鹿・猪と共に、高山村の平飼い卵も味わって

もう1品おすすめしたいのが、食欲をそそるきれいな目玉焼きがのった「高山ジビエロコモコ丼」(800円・税抜、スープ付)。白いご飯の上に鹿と猪の合い挽肉のハンバーグをON。卵は村内で自然に近い環境で育てられた平飼い卵を使用しています。玉ネギが利いた自家製トマトソースと合わせて頬張ると、それぞれの個性を感じながらも、高山村で生まれ育った素材の美味しさをトータルで味わえます。

食後に味わいたいコーヒー(350円・税抜)は、ジビエ料理に合うよう深煎りのコロンビア豆を、涌井さんがハンドドリップで淹れてくれます。現在、オリジナルの高山ブレンドをコーヒーショップと共同で思案中とのことでした。

涌井さんは、2019年に行われた「高山村特産品開発コンテスト2019」において、高山村産のリンゴを使ったスイーツ「ポムショコラ」で最優秀グランプリを獲得されました。リンゴのワインコンポートを干したものに、チョコレートをコーティングしたオリジナルスイーツです。春ごろには店でもいただけるようですので、ジビエ料理やワインと合わせてぜひお試しを。

「高山村には、松川渓谷の紅葉や、渓流沿いに続く8つの温泉などの自慢の観光資源があります。そんな高山村を訪れた方々に、新たな特産となるワインや、それに合うジビエ料理を気軽に楽しんでいって欲しいです」とにこやかに語ってくれた涌井さんでした。

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