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目指すは高級ジャンクフード! 猪肉キーマカレーの名店「OKCurry SPICE KITCHEN」岡山県岡山市北区

岡山県 カレー イノシシ ランチ
2021.01.20

岡山県の名物といえばモモやブドウなどのフルーツを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、忘れていけないのは良質なジビエの産地でもあるということ。岡山県美作(みまさか)市がそのひとつで、猪や鹿を地域資源として有効利用するための獣肉処理施設を整備。「地美恵の郷みまさか」という名称で、安全で良質なジビエを供給しています。

「地美恵の郷みまさか」の猪肉を使ったカレーを新しく生み出した「OKCurry SPICE KITCHEN(オーケーカリー スパイス キッチン)」は、JR岡山駅から車で10分ほど。

インドネシアをはじめ、世界各国を旅してきたオーナーの高原 太郎さんのセンスで彩られた店内は、無国籍の雰囲気を醸し出しています。

猪カレー以外にも、旨味とスッキリ感にこだわった個性的なカレーを数々提供しています。

美作ジビエのPRを手がける「+1 Organic Cafe & Market」の経営者・高橋 真一さんと知り合ったことで、「猪のキーマカレー」(1,680円・税込、温玉トッピングなしの場合1,580円・税込)を新メニューに加えました。

バーベキュー料理として知られる、アメリカやカナダの家庭料理の「プルドポーク」からヒントを得て、さらにオリジナルでアレンジしたもの。

まずは猪肉を12時間低温調理。こうすることで、肉の旨味が内部に閉じ込められます。その後、ミックススパイス(マスタードシード、クミンシード、グローブ、シナモン、フェンネルシード、ブラックペッパーなど)、ニンニク、生姜、玉ネギ、トマトソースを入れ、コトコト煮込んで水分を飛ばします。プルドポークと同様に、猪肉がほろほろと細かくなり、食べやすく仕上がりました。カレーの味をなるべく抑えて、猪のワイルドな風味を生かしているのがポイント。

「このカレーのテーマは“高級ジャンクフード”です。普通のカレーにするにはもったいないくらい良質の肉なので、いろいろと工夫してみました」と高原さん。

“ジャンクフード”っぽいテイストは、ナチョス、オリジナルのバーベキューソース、たっぷりのパクチーで演出しました。

温泉卵を崩してカレーに混ぜ合わせると、さらに味がまろやかに変わり、猪肉の脂身と溶け合います。また、バーベキューソースには、辛さの中に程よい甘さをプラス。このソースを混ぜると、エスニックな味変を楽しめるので、かなりの分量なのに瞬く間にたいらげてしまいました。

デザートには、「真庭ピオーネのフローズンラッシー」(600円・税込)を。流通の規格外のピオーネを使っていますが、糖度が高く、ブドウの味そのままが喉に染みわたっていきます。カレーを満喫したあとは、これで口がさっぱり。メロンなど、季節によってフルーツが変わりますが、ギリギリまで農薬を減らして栽培したものを使用しています。本当に贅沢!

高原さんはオーガニックの農園も持っているので、そのうち自社農園からの素材メインで料理を作りたいとの夢も持っています。

また、高原さんは鹿角のインテリアにも興味を持っていて、2021年の春ぐらいから本格的に販売を予定しているとか。現在は角を材料にした照明などの家具を企画中です。
「インテリア以外にも鹿角でのアート制作も考えていて、この店をショールームにしようと画策中。『いいもの』を岡山弁で『ええぶに』と言います。猪、鹿、フルーツなど、全国に『ええぶに』を発信したいです」と高原さんは、将来への野望を語ってくれました。

クールでスタイリッシュな鹿角のインテリア、そしてそれらに囲まれながらいただくスパイスの効いた“ジャンキー”な猪肉料理。夜はアルコールも提供されるので、昼に夜に使い分けながら居心地のよいひとときを過ごしてみては?

  • ジビエトの掲載店舗は「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針(ガイドライン)」に基づいた仕入れ、加熱調理等がされていることを確認しています。
  • 掲載内容は取材時のものです。営業時間などの最新情報はお出かけ前に各店舗の公式HP等にてご確認ください。
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