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大正ロマン漂う山の宿でいただくジビエ「寸又峡温泉 翠紅苑」静岡県榛原郡川根本町

静岡県 ホテル・旅館 焼肉・ロースト カレー シカ イノシシ ランチ
2021.01.09

日本で唯一、SL(蒸気機関車)を年間300日以上営業運転している静岡・大井川鐵道。SL区間の始発駅である新金谷駅から約1時間、終着駅の千頭駅から車で約40分の奥地にあるのが、「寸又峡温泉 翠紅苑(すまたきょうおんせん すいこうえん)」です。

雄大な南アルプスに抱かれた秘境の温泉郷の中でも、一番古い旅館がこちら。原生林を臨む石畳のエントランスを進むと、郷愁とレトロをテーマとした山の宿が現れます。

歴史を感じさせる木製の水車に目をやりながら暖簾をくぐった先にあるのは、まさに大正ロマンの世界。ロビーに置かれたクラシックなソファに身を沈めると、情緒あふれるSL旅の心地よい疲れが癒されるようです。

今回は、純和風の庭園を眺めながら食事ができるホテル内のレストラン「はいから亭」のランチをご紹介します。

シンプルな鉄板焼きで鹿の旨味を存分に味わう

まずは、「鹿肉あぶり焼き」(2,100円・税込)。奥静岡の深い山々で育った鹿肉を卓上の鉄板で焼いていただくシンプルな料理ですが、古くからどの家庭でもジビエが食べられていた地元ならではのこだわりが詰まっています。

「ここ寸又峡温泉は山奥の秘境のため、昔からジビエは貴重なタンパク源でした。特に冬場は、体を温めるために囲炉裏でグツグツ煮込みながら、家族皆で味わったものです」と、フロント係の根本さんは話します。

ジビエに親しんだ先人の知恵を生かし、鹿肉の旨味を最大限に引き出すため、試行錯誤を繰り返して完成させたオリジナルです。

食べやすい厚さにカットされた鹿肉を熱々の鉄板にのせた瞬間、なんともたまらない音と香りに食欲がそそられます。まずはそのままひと口いただくと、その濃い味わいに驚くこと間違いなしです。噛みしめるたび、繊細な赤身肉の旨味がじんわりと広がり、ジューシーでクセのない上品な味わいが楽しめます。

お好みで焼き加減を調整したり、柚子胡椒、梅ダレ、ポン酢を付けてみたり、アレンジを楽しんでいるうちに、あっという間にペロっと平らげてしまいます。

猪肉がゴロゴロ入ったカレーに大満足!

続いては、観光客にも人気の「猪肉入 大間ダムカレー」(1,300円・税込)です。宿から約2kmの場所にある観光名所、夢の吊り橋が架かる「大間ダム」をモチーフにしたメニューで、猪肉がゴロゴロと入っています。

こんがりとトーストされたパンは堤体、鮮やかな緑色のコップは大間ダム湖をイメージしています。

程よくスパイシーなオリジナルカレーに、滋味豊かな猪肉が相性抜群です。食感も楽しいレンコンや彩りのパプリカなども添えられています。ご飯と一緒に食べたり、カレーにパンを浸して食べたり、こちらもいろいろな食べ方を楽しんでください。

食後一休みしたあとには、ぜひ「美女づくりの湯」と呼ばれる自慢の天然温泉で日ごろの疲れを癒しましょう。南アルプスの麓から湧き出すアルカリ単純硫黄泉は、とろりとした独特の肌ざわりで、美肌や神経痛、関節痛などにも効果があるとされています。

日帰り入浴は11:30~19:45まで利用でき、入浴料はタオル付きで600円(税込)、バスタオルのレンタルは250円(税込)です。

ダムカレーのモチーフでもある「大間ダム」には、エメラルドグリーンに輝くダム湖とその上に架かる夢の吊り橋「飛龍橋」を散策するプロムナードがあり、4~6月は鮮やかな新緑、11月には色とりどりの見事な紅葉が楽しめます。

南アルプスの山々に抱かれた山奥の秘境で、ゆったりとくつろぎながら、至福のジビエ料理をいただいてみてはいかが?

  • ジビエトの掲載店舗は「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針(ガイドライン)」に基づいた仕入れ、加熱調理等がされていることを確認しています。
  • 掲載内容は取材時のものです。営業時間などの最新情報はお出かけ前に各店舗の公式HP等にてご確認ください。
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