ジビエのイベントに行く

日本最大級のペットイベント「インターペット大阪2024」レポート

大阪府 缶詰 シカ イノシシ エゾジカ レトルト イベント ペットフード
2024.09.26

【このイベントは終了しました】

インターペットは、ペットフードやアクセサリー、トレーニンググッズなど、多種多様な商品を展示する日本最大級のペットイベントです。2024年9月20日から22日に、インテックス大阪で開催された第2回インターペット大阪は、多くの飼い主や業界関係者が訪れました。

今回は日本最大級のペットイベントで、シカ肉やイノシシ肉がどのように活用されているのかを、ジビエペットフードを販売されている方へ取材しました。

ジビエを使った高品質ペットフードの店が多数出店!

株式会社菊陽タクシーでは、熊本県産のシカ肉を使用したヒューマングレードのシカ肉ペットフードなどを提供しています。

シカ肉ジャーキーは、最近リニューアルした商品。シカ肉をそのまま乾燥させると繊維があったりするので、一度ミンチにしてから薄く伸ばしパリッと割れるほどの食感に。小型犬でも食べられるように改良したそうです。

またシカ肉のレトルト商品も販売しており、香りや色はツナのようでした。

―商品のこだわりはありますか?
担当者「与えやすい・食べやすいをテーマにして商品開発を行い、ワンちゃんと飼い主さんに寄り添った商品をつくっています。」

株式会社ノースフリートが運営する「Britannia」は、北海道の自然豊かな環境で育ったエゾシカ肉を使用した商品が並んでいました。シカ肉はヒューマングレード、グルテンフリー、無添加にこだわり、ジャーキーだけでなくエゾシカドライフードやエゾシカビスケットなど商品ラインナップも豊富でした。

―商品のコンセプトや大切にしていることについて教えてください。

Britannia担当者「頂いた命を人に、ワンちゃんに還元していく、がコンセプト。アレルギーに配慮した商品にこだわり、小麦などアレルゲンを使わない商品が特徴です。」

エゾシカビスケットシリーズはジャガイモやサツマイモなどの芋類と合わせることでグレインフリー(※穀物を使用していない)となっています。アレルギーを持つ愛犬にも配慮された商品となっていました。

鹿児島ジビエ研究所では、鹿児島県産のシカ肉とイノシシ肉を使用したジビエトリーツを提供していました。ヒューマングレードの食肉を使用しており、ペットに安全で栄養価の高い食事を提供することを目的としています。

シカ肉、イノシシ肉のリブボーンジャーキーは手に取る来場者も多く一番人気の商品だそうです。

ジャーキーだけでなくボーン類も人気の商品だそうです。

―ジビエに対する思いや、今後の展開を教えてください。
鹿児島ジビエ研究所担当者「シカの廃棄問題を知り、活用するための処理施設を立ち上げました。食肉生産だけでなく、高品質な食品を人と愛犬、愛猫と一緒に分け合うというのがコンセプトです。今後の目標としては鹿児島ジビエをもっと広めていきたいと思っています。」

花畑牧場のブースでは一番人気であるエゾシカ肉の極上ジャーキーをはじめ、ふりかけやウェットフード、ボーン類など様々な形状のペット用ジビエが見られました。ここで使用されているシカ肉は全てヒューマングレードで、かつ自社工場で製造を行っています。

―ジビエペットフードに対するお客様の反応はいかがですか?
花畑牧場担当者「においが違うので食いつきが違う、といった声を多くいただきます。」

イチオシの商品としては、エゾシカ肉のミンチ肉だそう。エゾシカ肉ミンチをその場で調理した試食会も開催されており、鹿肉を調理している音や香りに多くの来場者が足を止めていました。

ペットのおやつ「Laki」でもシカ肉、イノシシ肉のペットトリーツを取り扱っていました。シカ肉、イノシシ肉ジャーキーはもちろん、キューブタイプのジビエトリーツという珍しい形状のものも扱われていました。

―キューブタイプのジビエトリーツは珍しいですね。
Laki担当者「キューブタイプはジャーキーに比べ与えやすいため、しつけのご褒美などに使っている方もいらっしゃいます。キューブのサイズも大きいもの、小さいものと2種類あり、ワンちゃんの体格によって選べるようになっています。」

各ブースにはたくさんの来場者が訪れ、終日盛り上がっていました

イベント会場では、各ブランドブースにて商品の説明を聞いたり、商品を手に取る来場者の方が見られました。試食コーナーも豊富で、その場で一緒に来場したペットに与えて反応を確認している飼い主さんも多く見られました。特にカートに乗りフードの試食を喜んで食べている小型犬の姿が印象的でした。

大人気!ジビエペットフードの今後に期待

今回のインターペット大阪では、ジビエペットフードの存在感が非常に強く感じられました。特に、ペットの健康面に配慮した無添加であったり、ヒューマングレードな高品質の商品が多く、食いつきなどが来場者から高く評価されているようでした。またジビエをメインで扱っていないブランドでもシカ肉や猪肉を使った商品やジビエという言葉を使った説明文が見られ、ジビエペットフードが浸透していると感じました。ジビエペットフードは、食いつきを改善したり、アレルギーに対応できる優れた食材です。今後もペットフード市場での需要が拡大していくことが期待されます。

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