ジビエを知る

現状とあなたにできること

野生のご馳走が社会を変える?

野生の恵みをいただくジビエ。グルメとして脚光を浴びるいっぽう、農作物の被害対策としてもその有用性が注目されています。増え続ける野山の野生鳥獣を「害獣」として処分するのではなく、有用な資源として活用してほしい。ジビエの普及推進には、そんな願いも込められています。

知っていましたか?
野生鳥獣による農林業被害

農作物被害額
200億円前後

野生鳥獣による農作物被害額は、なんと約200億円。その大半がイノシシ、シカによるものです。

年間約 7,000ha
森林食害面積

野生鳥獣による森林の食害面積は全国で年間約7千ha(平成28年度)。
このうちシカによる被害が約8割を占めています。

数字以外の
深刻な影響

野生鳥獣による農作物被害によって、農業を続けることが困難になり廃業してしまう人も出てきています。
身近なところでは野生鳥獣と車の衝突や町に迷い込んで人に怪我をさせてしまう等の問題も。

出展: 農林水産省 農村振興局 農村環境課 鳥獣対策室「平成30年7月捕獲鳥獣のジビエを利用を巡る最近の状況」より

農作物被害額の推移

地域での鳥獣被害に対する対策の効果などもあり、徐々に被害額は減少していますが、依然として高い金額で推移しており、今後もその対策などが重要となります。

出展: 農林水産省 農村振興局 農村環境課 鳥獣対策室「平成30年7月捕獲鳥獣のジビエを利用を巡る最近の状況」より

その背景で増えている、
イノシシ、シカの捕獲頭数。
捕獲された動物はどこへ?

近年、農作物の被害を食い止める目的で行われる捕獲を中心として特にイノシシとシカの捕獲頭数が大幅に増えています。その一方で、食肉として利用されるのはそのうちのわずか1割程度(平成28年度 農林水産省調査)。捕獲された有害鳥獣はほとんどが埋設・焼却によって廃棄処理されており、その処理費用もまた農林業者や地方自治体の財政を圧迫する原因になっています。

出展: 農林水産省 農村振興局 農村環境課 鳥獣対策室「平成30年7月捕獲鳥獣のジビエを利用を巡る最近の状況」より

ジビエを楽しむことで、変わること

いま各地では、捕獲を進めるだけでなくそのお肉=ジビエを「地域の特産品」として活用する取り組みが始まっています。
グルメな人たちを発信源として徐々にその認知も上がってきており、美味しさだけでなく優れた栄養価にも注目が集まっています。こうした関心が高まりジビエの消費量が増えれば、これまで廃棄されてきた捕獲鳥獣を利益に変えることができ、厄介者であった有害鳥獣を「マイナス」の存在から「プラス」の存在に変えることができるかもしれません。
自然の恵みあふれるジビエ肉を楽しむことが世の中を幸せにできるなんて、ちょっと素敵だと思いませんか?