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SNSで話題の料理家「ぐっち夫婦」が伝授! おうちで真似できるジビエ料理の楽しみ方

レシピ イベント
2021.02.02

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ジビエをもっと身近に楽しむためのイベント「ジビエキッチン」がいよいよ開催されます。今回は、大人気の料理家「ぐっち夫婦」が全面協力! “家庭で作れるジビエ料理”をテーマにレシピを考案。その作り方をライブ配信してくれるのです。さらにおふたりが考案した料理は、都内各所でキッチンカーによる販売も行われるので、ぐっち夫婦のジビエ料理を青空の下やテイクアウトで楽しむことができます。

「ぐっち夫婦」とは、Instagramのフォロワー数70万人超え、YouTubeチャンネルの登録数約5万超えと、SNSを中心に絶大な人気を誇る夫婦料理家。「日々の暮らしを楽しく美味しく。ちょっと、おしゃれに」をモットーに、さまざまなライフスタイルに寄り添った、アイデアあふれるおうちごはんレシピを日々発信しています。

旦那さんのTatsuyaさんは、世界30か国以上へ訪れた経験を生かしつつ、ガツンと美味しく、ご飯が進むおかずが得意。奥さんのSHINOさんは、野菜をたっぷり使った、栄養と彩り豊かなレシピに定評があります。それぞれの得意分野を生かしながら、自然体で料理に向き合うおふたりの、ほんわかした雰囲気も魅力の一つです。

そんなおふたりが、「ジビエキッチン」のために考案してくれたのが、「イノシシ肉のにんにく醤油漬け炒め」。レシピの開発秘話やジビエに対する思い、イベントへの意気込みについて、お話を伺いました。

食材としての「ジビエ」のよさに向き合うところからスタート

――身近な材料でパッと作れる家庭料理が専門のおふたりにとって、“ジビエ料理”はこれまでにないチャレンジだったのではないでしょうか? ジビエに対して、どんなイメージをお持ちでしたか?

Tatsuya(以下、T)「ジビエは、2年間の海外生活中はもちろん、日本でもお気に入りのトラットリアのメニューにあったりして、これまでもちょくちょく食べる機会はありました。個人的に味自体が好きですし、食材としても興味深く、ポジティブに捉えていますね」

SHINO(以下、S)「私にとってジビエは、ちょっといいレストランや、結婚式の披露宴など、“特別な場で食べるごちそう”という位置付け。苦手意識や抵抗はないですが、少し敷居の高いイメージはありますよね」

T「仕事としては、羊肉のレシピ開発に携わったことがあるんです。羊肉は厳密にはジビエとは違いますが、独特のクセがあり、ジンギスカン以外は日本ではまだまだ認知度の低い食材。羊肉のよさを広く知ってもらうというところで、とてもやりがいがあったので、ジビエはその延長線上としてもう一歩進んで考えればいいかなと。なるべく一般の方が食べやすく、作りやすいというところに着地させて、ジビエの魅力を知ってもらうきっかけになってもらえれば、という思いで今回のレシピ開発に臨みました」

――今回のメイン食材は「猪肉」です。食材としての魅力や美味しさはいかがだったでしょうか?

S「まず、今回使う猪のモモ肉をふたりで味見してみたんですね。シンプルに塩・胡椒で焼いて。そうしたら、思っていたよりもクセがなくて美味しいじゃないですか! 『結構食べやすいね~』『普段の家庭料理としても馴染むんじゃない?』という会話をしながら、食材としての猪肉に向き合って、魅力を探っていきました」

T「モモ肉という部位には、上質な赤身の美味しさをすごく感じましたね。味わいとしては豚肉に近いんですけど、もっと弾力があって、脂も嫌みがなくて。野生の中で日々活動して、自然の草や木の実を食べて育ったから、旨味がぎゅっと詰まった力強い肉質になるんでしょうね」

S「女性目線で言わせていただくと、鉄分やコラーゲンも豊富で、美容効果が高い点もポイント! 高タンパクで低カロリーだから、私も積極的に食べたいし、女性にもどんどん食べて欲しい!! そんな思いから、レシピ開発へのアイデアもむくむくと膨らんでいきました」

着想はSHINOさん、舵取りはTatsuyaさん。役割分担をしながらレシピを考案

――栄養価の高さや美味しさなど、食材としての魅力を十分に知ったおふたり。次のステップとして、レシピのイメージはどのように広がっていったのでしょうか?

S「食べやすいとはいえ、やっぱり野生のお肉なので、ちょっとだけクセはあるんです。そこが、猪肉の味の個性であり、魅力でもある。ただ、日常的に食べ慣れてない分、気になる方もいらっしゃるだろうなと思ったので、ニンニクや生姜など香味野菜を使って、“香りをマスキングしながら旨味を生かす”という構想が、最初に浮かびました」

T「普段のレシピ作りもそうなんですが、お互いアイデアを出し合いながら、より得意分野の方が舵を切っていく、というやり方をしているんですね。今回は、“肉”という自分の得意分野であり、キッチンカーで販売するという点でも、フェス好きでフェス飯に親しんでいた僕の方が主導となって、進めていきました。

――「にんにく醤油漬け炒め」のほかにも、レシピ案はあったのでしょうか?

S「はい、あと2つ候補があって、1つは『ローズマリーレモンオイル漬け焼き』。普段のご飯よりもワンランクアップした特別感を出したいと思った、私のアイデアです。もう1つは『ケバブ風』で、こちらもハーブなどに漬け込んで焼いてから、唐辛子やケチャップ、マヨネーズなどオーロラソース風のものを合わせてみました。3つのレシピすべてに共通するのは、どの家庭にもある身近な調味料や道具で手軽に作れることと、香りを立たせたところですね」

T「最終的に、『にんにく醤油漬け炒め』に決めたポイントは、より親しみやすく、ネーミングから味の想像がしやすいという点。ジビエという食材自体が馴染みの薄いものなので、味付けは日本の食卓で最もお馴染みの醤油ベースにしました。さらにキッチンカーという屋外のシチュエーションで、ニンニクダレの香ばしい匂いを漂わせて、お客さんを誘惑しようかなという作戦です(笑)」

――それは想像しただけでも食欲がそそられて、今にもお腹が空いてきそうですね(笑)。 “家庭料理”として、家でも再現しやすいという点については?

S「作りやすさという点は、やっぱりすごく意識しましたね。具材は、猪肉と玉ネギの2つだけ。手順は、塩・胡椒で下味を付けた猪肉を、おろしニンニクや生姜、醤油、酒、砂糖などで作ったタレに30分漬け込むまでが、下準備。あとはスライスした玉ネギと一緒にフライパンで焼くだけなんです」

T「すごく単純でシンプルなレシピではあるのですが、こだわったのが香味の加減。猪肉には多少、野生の匂いがあります。だからといって、香りの強いものでガッツリ味付けして、猪肉の特徴を消してしまってはもったいないなと。猪肉本来の味わいや風味を残しつつ、気になるクセだけマスキングするというギリギリのラインで、ニンニクの分量や漬け込む時間を調整していきました。そこが一番苦労した点ですかね」

S「ニンニク醤油で、ご飯がもりもり進む味付けなのもポイント。さらにおすすめの食べ方としては、どんぶりにして温泉卵をのせて、崩しながら食べればまろやかな味わいになります。お好みでマヨネーズや七味、山椒などを添えていただいてもいいですね。白いご飯のお供だけではなく、赤ワインや、ビール、レモンサワーなどのお酒とも相性抜群です」

――野生味のある猪肉に、七味や山椒など和のスパイスはすごく合いそうですね! 自分好みにアレンジや味変をしたりと、いろんな楽しみ方ができる懐の広さも、“日常ごはん”を大切にしているおふたりならではのレシピだなと感じて、期待が高まります。では最後に、「ジビエキッチン」への意気込みと、見てくださる方へのメッセージをお願いします。

S「いつも私たちがお届けしている家庭料理レシピとはまた違った、『ジビエ』という新たなジャンルを、皆さんと共有できることがとてもうれしいです。普段なかなか食べる機会のない方が多いと思いますが、そういう方にこそ、今回のライブ配信やキッチンカーでの販売を通して、ジビエに親しんでもらうきっかけ作りになれたらいいなと思っています。女性にとっては、美容や健康にもいいというポイントもお伝えしていきたいですね」

T「ジビエの魅力って、単に食べるだけではなく、取り巻く日本の現状や食文化としての長い歴史、栄養価の高さなど、“知る”ことでたくさんの気づきを得る楽しさもあると思うんです。今はオンラインでいろんなものが手に入る時代。ジビエも、「HELLO!ジビエ」というサイトで、日本各地の生産者さんが出品している安心安全なお肉を購入できるので、ぜひチェックしてみてください。料理のバリエーションの1つとして身近に感じていただき、食への新しい扉をぜひ一緒に開いていきましょう!」

【アンケート】
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