ジビエを知る

全国あちこちジビエ

捕獲した動物を食資源「ジビエ」として積極的に活かす取り組みが各地で始まっています。安全で美味しいジビエを消費者に届けるだけでなく、地域の特産品としてのブランディングや新しいビジネスにつなげている、先導的モデルとなる「ジビエ利用モデル地区」が農林水産省により選定されました。

1

北海道 空知(そらち)地区ジビエ利用空白地帯のエゾシカを集荷し札幌市など大都市圏へ道産ジビエとして販売

ジビエカーを活用するなどにより、広域での連携・搬入を行い捕獲個体の安定供給を図るとともに、民間事業者が食肉の処理・販売を行う事で様々なニーズに柔軟に対応。
もっと見る
目標
現状[H28年度]
ジビエ利用なし
計画[H31年度]
エゾシカ 800頭/年
取組主体
「ジビエ・de・そらち」
  • 北海道、浦臼町
  • 北海道シュヴルイユ浦臼工場
  • (株)アイマトン
  • (一社)北海道猟友会美唄支部浦臼部会
取得している認証制度など
「国産ジビエ認証」、「エゾシカ肉処理施設認証」
  • 国産ジビエ認証
  • エゾシカ肉処理施設認証
2

長野県 長野市ジビエカーの駆使、ICTによる安全安心の管理等により信州産ジビエの供給基地を担う

処理加工施設の整備と併せて、ジビエカー及び軽保冷車を広域の市内各所に配備するとともに、ジビエ協力隊を創設し捕獲から処理加工まで一体となった運用を行う。
もっと見る
目標
現状[H28年度]
ジビエ利用なし
計画[H31年度]
シカ、イノシシ 1,000頭/年
取組主体
「長野市ジビエコンソーシアム」
  • 長野県、長野市(「長野市ジビエ加工センター含む」)
  • 中条地区住民自治協議会
  • 猟友会(長野市)連絡協議会
  • 長野トヨタ自動車(株) 等
取得している認証制度など
「国産ジビエ認証」、「信州産シカ肉認証」
  • 国産ジビエ認証
  • 信州産シカ肉認証
3

石川県 南加賀(みなみかが)地区加賀温泉郷から県内・都市部への販路拡大で、ジビエ未開拓地域での産地化を目指す

南加賀地区3市1町のジビエ未開拓地域に拠点となる処理加工施設を整備し、精肉だけではなく加工品製造も進めることで無駄なくジビエ利用する仕組みを構築するとともに、加賀温泉郷をはじめとする県内の観光施設から、県内・都市部への販路拡大を図る。
もっと見る
目標
現状[H28年度]
ジビエ利用なし
計画[H31年度]
イノシシ 1,000頭/年
取組主体
「南加賀ジビエコンソーシアム」
  • 石川県、小松市、加賀市、能美市、川北町
  • 南加賀獣肉処理加工施設(Gibier Atelier 加賀の國)
  • 南加賀鳥獣被害対策協議会
  • いしかわジビエ利用促進研究会 等
4

岐阜県 西濃(せいのう)ブランチ複数の施設が連携して首都圏レストランのシェフこだわりメニューに応じた肉を提供

「ぎふジビエ衛生ガイドライン」の遵守による処理加工施設における衛生管理の徹底と共通のカットルールによる商品・規格の統一化により、飲食店が求めるロットを確保し、安全で美味しいジビエを安定的に供給。
もっと見る
目標
現状[H28年度]
シカ、イノシシ 800頭/年
計画[H31年度]
シカ、イノシシ 3,050頭/年
取組主体
「ぎふジビエ・コンソーシアム」
  • 岐阜県、本巣市、郡上市、揖斐川町
  • (一社)里山ジビエ会など5施設
  • 所産業(株)
取得している認証制度など
「ぎふジビエ登録制度」
5

三重県 (伊賀市・いなべ市)みえジビエマニュアルに基づく登録制度の下、品質・衛生管理の徹底や、在庫調整機能の強化により販路拡大

みえジビエフードシステム登録制度に基づき衛生管理・品質管理された高品質なジビエを大規模なニーズに対応できるよう供給する。
もっと見る
目標
現状[H28年度]
シカ、イノシシ 266頭/年
計画[H31年度]
シカ、イノシシ 1,004頭/年
取組主体
「みえジビエ推進コンソーシアム」
  • 三重県、伊賀市、いなべ市
  • いがまち山里の幸 利活用組合 かじか、いなべ市ジビエ工房
  • NPO法人みえジビエ推進協議会
  • (株)サンショク 等
取得している認証制度など
「みえじびえ登録制度」
6

京都府・大阪府 京都丹波(たんば)・大阪北摂(ほくせつ)地区県域を越えた広域連携で良質肉を確保、高級志向として大手百貨店等へ販売

専門知識を持った処理施設直属の狩猟者(ジビエハンター)が、県域を越えた広域で捕獲・回収し、国産ジビエ認証施設で食用のみならず、ペットフード向けの処理加工を実施。さらに食用、ペット用に適さない解体残渣も、整備した自社の残渣処理加工施設で処理するなど、ジビエの処理体制を構築し、供給を拡大。
もっと見る
目標
現状[H28年度]
シカ、イノシシ 402頭/年
計画[H31年度]
シカ、イノシシ 1,000頭/年
取組主体
「京都丹波・大阪北摂 連携ジビエモデル構想協議会」
  • 京都府、福知山市、京丹波町
  • (株)ART CUBE
  • (株)髙島屋京都店、洛西店
  • 北摂ジビエ振興協議会 等
取得している認証制度など
「国産ジビエ認証」
  • 国産ジビエ認証
7

京都府 中丹(ちゅうたん)地区ジビエと京野菜を組み合わせた商品開発等により、ジビエの販売戦略を推進

ICTわな導入により捕獲拡大し、京都中丹認証ジビエ狩猟者(登録狩猟者)が捕獲・止め刺しをすることで良質な個体を確保。京都中丹認証ジビエ処理施設において処理加工を行うとともに、ジビエと京野菜を組み合わせた商品開発等に取り組み、販路を拡大。
もっと見る
目標
現状[H28年度]
シカ、イノシシ 344頭/年
計画[H31年度]
シカ、イノシシ 1,000頭/年
取組主体
「京都中丹認証ジビエ 推進コンソーシアム」
  • 京都府、福知山市
  • (有)田舎暮らし、精肉・猪肉・鹿肉の店 浜
  • 京都丹の国農業協同組合
  • 京都農業協同組合福知山支店 等
取得している認証制度など
「京都中丹認証ジビエ処理施設」
  • 京都中丹認証
8

兵庫県 県内広域県内主要3産地〔播磨、但馬、淡路〕が連携し、ひょうごジビエの一大産地化を形成

シカ・イノシシ丸ごと1頭の利活用に向け、県内広域(播磨、但馬、淡路)の関係者が連携し、捕獲情報に基づく個体回収、冷凍冷蔵車による処理加工施設への巡回、一時保管施設(ストックポイント)を活用した捕獲個体の受け入れを実施。また、ペットフードのほか皮、角、骨等を含めた捕獲個体の最大限の活用などにより、効率的かつ広域的な流通体制を構築。
もっと見る
目標
現状[H28年度]
シカ、イノシシ 640頭/年
計画[H31年度]
シカ、イノシシ 6,970頭/年
取組主体
「兵庫県シカ・イノシシ丸ごと1頭活用コンソーシアム」
  • 兵庫県、神戸市など23市町
  • 宍粟ワイルドフーズなど11施設
  • メリケンヘッドクォーターズ
  • (一社)兵庫県猟友会 等
9

和歌山県 紀北(きほく)地区WEBサイト、SNS等を広く活用し、「わかやまジビエ」の魅力を幅広い層に情報発信

捕獲人材の確保、育成等に取り組み、捕獲頭数を増加させるとともに、保冷車による輸送により、良質な個体を確保。さらに、「わかやまジビエ処理施設衛生管理認証」「わかやまジビエ肉質等級」に基づく処理と格付け表示や低需要部位を活用した商品開発により利用率の向上を図る。
もっと見る
目標
現状[H28年度]
シカ、イノシシ 441頭/年
計画[H31年度]
シカ、イノシシ 1,000頭/年
取組主体
「わかやまジビエ紀北地区 コンソーシアム」
  • 和歌山県
  • 和歌山県鳥獣保護管理捕獲協会、いの屋
  • わかやまジビエ振興協議会
  • (株)JTB和歌山支店 等
取得している認証制度など
「わかやまジビエ処理施設衛生管理認証」
  • わかやまジビエ処理施設衛生管理認証
10

和歌山県 古座川(こざがわ)町地元産シカ肉の地産地消やアスリート向け提供など、幅広い消費拡大を展開

捕獲体制強化のための猟友会と連係した講習会により、搬入頭数拡大及びジビエ利用率向上を図る。「わかやまジビエ処理施設衛生管理認証」を取得した処理加工施設において、低利用部位を用いた調理が簡単な加工品やジビエの機能性に着目したアスリート向け加工品を開発し、販路を拡大。
もっと見る
目標
現状[H28年度]
シカ、イノシシ 518頭/年
計画[H31年度]
シカ、イノシシ 1,024頭/年
取組主体
「古座川ジビエコンソーシアム」
  • 和歌山県、古座川町
  • 古座川ジビエ山の光工房
  • 古座川猟友会
  • 南紀月の瀬温泉ぼたん荘 等
取得している認証制度など
「わかやまジビエ処理施設衛生管理認証」
  • わかやまジビエ処理施設衛生管理認証
11

岡山県 美作地区ジビエカーの導入等による処理頭数増とペットフード等利用拡大により大規模拠点化

需要に対応するため、近隣市と連携してジビエカーの導入等による搬入頭数の増加を図るとともに、残渣処理の負担軽減のためペットフード用処理加工施設及び減容化施設等を整備し、大規模拠点としての処理加工体制を構築。
もっと見る
目標
現状[H28年度]
シカ、イノシシ 1,219頭/年
計画[H31年度]
シカ、イノシシ 1,848頭/年
取組主体
「みまさか有害獣利活用研究 コンソーシアム」
  • 岡山県、美作市、真庭市
  • 美作市猟友会、真庭地区猟友会
  • (一社)日本ジビエ振興協会
12

鳥取県 東部地区県HACCP取得施設のノウハウを新規施設へ移転し、ブランド化を促進

県HACCP適合施設であり全国有数の品質と処理頭数を誇る「わかさ29工房」の解体処理技術等を、地域の新規処理加工施設「ちづDeer's」に移転し、「いなばのジビエ」のブランド化を促進。
もっと見る
目標
現状[H28年度]
シカ、イノシシ 1,857頭/年
計画[H31年度]
シカ、イノシシ 2,610頭/年
取組主体
「いなばのジビエ推進協議会 ジビエ倍増モデル推進委員会」
  • 鳥取県、岩見町など4町
  • わかさ29工房、ちづDeer's
  • いなばのジビエ推進協議会
  • 智頭町百人委員会獣害対策部会 等
取得している認証制度など
「国産ジビエ認証」(わかさ29工房)、「鳥取県HACCP適合施設」(わかさ29工房、ちづDeer's)
  • 国産ジビエ認証
  • HACCP認証
13

徳島県 県内広域徳島県「阿波地美栄」認証5施設のジビエの在庫一元管理、共同販売体制の構築

三好市の処理加工施設を中心に、徳島県「阿波地美栄」認証5施設のジビエの在庫一元管理による共同販売体制の構築を目指し、阿波地美栄ブランドとして販路開拓を展開。
もっと見る
目標
現状[H28年度]
シカ、イノシシ 318頭/年
計画[H31年度]
シカ、イノシシ 1,000頭/年
取組主体
「阿波地美栄推進協議会」
  • 徳島県、阿波市など6市町
  • 祖谷の地美栄など8施設
  • 徳島県猟友会
  • 徳島大学 等
取得している認証制度など
「国産ジビエ認証」(祖谷の地美栄)、「阿波地美栄処理衛生管理施設」(祖谷の地美栄など6施設)
  • 国産ジビエ認証
  • 阿波地美栄施設認証
14

熊本県 県内全域料理人や若い農家と県内外の流通加工業者が連携して、くまもとジビエのブランド化を推進

周辺処理加工施設から中核処理加工施設へ枝肉を搬入し加工処理することで、物流の集約化と需給調整を図り、「くまもとジビエ」のブランド化と安定供給を目指している。
もっと見る
目標
現状[H28年度]
シカ、イノシシ 1,358頭/年
計画[H31年度]
シカ、イノシシ 2,511頭/年
取組主体
「くまもとジビエコンソーシアム」
  • 熊本県、宇城市など9市町村
  • 猪鹿工房東陽など13施設
  • JA熊本中央会・連合会
  • 熊本県猟友会、くまもと☆農家ハンター 等
15

大分県 県内全域施設整備、PR活動、国産ジビエ認証取得により大分ジビエの消費拡大を推進

県、16市町、猟友会、20処理加工施設、流通卸売業者等が連係し、「大分ジビエ」としての利活用を推進し、レストラン、直売はもとより、学校給食やペットフード等、多様な需要拡大に取組む。
もっと見る
目標
現状[H28年度]
シカ、イノシシ 1,499頭/年
計画[H31年度]
シカ、イノシシ 4,600頭/年
取組主体
「大分ジビエ振興協議会」
  • 大分県、国東市など16市町村
  • 宇佐ジビエファクトリーなど20施設
  • 大分県猟友会
  • (株)成美 等
取得している認証制度など
「国産ジビエ認証」(宇佐ジビエファクトリー、TAG-KNIGHT、日田市獣肉処理施設)
  • 国産ジビエ認証
16

宮崎県 延岡地区良質なジビエ提供で、市の観光戦略“食で人を呼べる地域づくり”に貢献

捕獲者の新規雇用と捕獲体制の強化、シカ・イノシシの生体搬入による鮮度を維持した高品質なジビエの生産に取り組み、キッチンカーを始めとした多様なPRにより販路を開拓して「食で人を呼べる地域作り」に貢献。
もっと見る
目標
現状[H28年度]
シカ、イノシシ 50頭/年
計画[H31年度]
シカ、イノシシ 1,000頭/年
取組主体
「延岡市ジビエ振興コンソーシアム」
  • 宮崎県、延岡市
  • (株)マツダコーポレーション
  • 延岡地区猟友会
  • 吉田精肉店 等
続きを見る