「ジビエは高い…」はもう古い!納得価格で絶品ジビエが味わえる店が増加中!
猪や鹿など、野生の恵みを味わえるのがジビエ料理の醍醐味。でも、「ちょっと値段が高い」とか「気取った雰囲気のお店でしか食べられない」といった印象を持っている方が多いかもしれません。ところが、近ごろでは解体処理場の整備も進み、安心安全なジビエが日本全国で食べられるようになってきました。
そこで、今回は、リーズナブルに、そして気軽にジビエ料理が楽しめる関東周辺のお店を紹介しましょう。
ジビエと有機野菜を人形町の隠れ家で味わう「あまからくまから」
2軒目に紹介するのは、地下鉄日比谷線、都営浅草線のどちらの人形町駅からも徒歩1分というアクセス抜群の店。東京・日本橋の人形町交差点と目と鼻の先に、「ジビエ 野菜料理 あまからくまから」と書かれた看板を見つけることができます。

店名の「あまからくまから」とは、沖縄・奄美地方の方言で、「あっちからこっちから」という意味とのこと。例えば蝦夷鹿は北海道から、猪は広島・生口島をはじめ全国から仕入れるなど、まさに日本の“あちこち”から届いた食材が味わえると人気です。
自慢の一品は、「猪肉のトマトソースパスタフレスカ 浅草開化楼特製」(1,200円・税抜)

メニュー名にある“浅草開化楼”とは、中華麺の製麺所として多くの人気ラーメン店から支持をされている東京屈指の製麺所。そして“パスタフレスカ”とは生麺のこと。特殊な小麦粉を使った麺の生パスタはもっちりとした食感、そして噛んだ際の小麦粉の香りが絶妙。肝心の猪のミートソースは、一般的なミートソースよりも肉が一つ一つ大きめで、しっかりと歯ごたえがありつつもかたくはなく、噛むと肉の味が滲みだしてパスタとの相性もピッタリ。

そのほか、生口島の柑橘栽培が盛んな瀬戸田で捕れた猪“みかん猪”を使った「みかん猪のぼたん鍋」(1人前3,300円・税抜)や、製麺所では有名な“浅草開化楼”の生麺を使った自信作「猪肉のトマトソースパスタフレスカ 浅草開化楼特製」(1,200円・税抜)も、味わってみることをおすすめします。
種類豊富な肉とタレに大満足!美味語らいの場「新橋 焼肉 おおば」
続いて紹介するのは、東京・新橋から。サラリーマンが多いこの街は、お手ごろ価格で料理を提供する店があまた軒を連ね、食いしん坊を魅了しています。そんな新橋に、昨年7月にオープンしたばかりの「新橋 焼肉 おおば」。美味しい焼肉をコスパよく食べられると話題の焼肉店です。

ここ「新橋 焼肉 おおば」の自慢は、とにかく肉の種類が豊富なこと。牛肉はもちろん、鶏・豚・羊、そして「ジビエト」が注目する鹿と猪まで、充実のラインナップ!

おすすめの「江口さんの猪肉 福岡糸島」(1,280円・税抜)は、福岡県糸島産の新鮮な猪のロースを、“レモンとエシャロットのタレ”でいただきます。

脂身が甘く、プリップリの食感。脂なのに後味さっぱり。猪ならではの肉の旨味と脂の甘味が合わさり、至福の極みです。

タレはエシャロットのシャキシャキ感とレモンのさわやかな酸味が特徴で、これだけで味わっても美味ですが、肉に付けると、猪の濃厚なコクにサッパリ感がプラスされます。ジビエ好きには、「えぞ鹿 北海道」(1,280円・税抜)も人気のよう。
肉の美味しさをシンプルかつダイレクトに味わいたい時におすすめのジビエ焼肉。ぜひ一度味わってみては?
蕎麦にコロッケ、ソーセージに丼と多彩なジビエ料理がそろう「そばぐるめ きたこま」
4軒目に紹介するのは、千葉県の市原で見つけた「そばぐるめ きたこま」。市原市では、野作物への被害を食い止めるべく駆除した猪を、「いちはらワイルドポーク」としてブランディングし、地域ぐるみでジビエ食を推進しています。

数ある猪を使ったメニューのなかでも、ジビエ好きの方にぜひ食べてもらいたいのが、「いのしし三味(ざんまい)」(1,480円・税抜)。

いのししミニせいろ、猪のミニピリ辛丼、猪の挽肉を使ったそばコロッケ、ケーキ、コーヒーがセットになっていて、このセット1つで3品のジビエ料理が楽しめます。せいろの付けダレにはたっぷりの猪が使われ、蕎麦と一緒に口へ入れると、肉の甘味とサッパリした蕎麦が見事に調和。

猪のロースとバラを煮込んだピリ辛丼は、甘辛く、肉の旨味がご飯にまで沁み込んでいて、箸が止まりません。

猪の挽肉と蕎麦粉で作ったそばコロッケは、外側はサクサク、中はねっとりとして甘く、ほのかに猪の香りが感じられます。
地域で団結して鳥獣被害に立ち向かう市原市。「そばぐるめ きたこま」の周辺にも猪のメニューを提供する店がいくつもあるので、何軒かハシゴしても楽しそうです。
ジビエ入門におすすめ!鹿肉が手軽に楽しめる「CAFE BISTRO LE VANT(カフェ ビストロ ル ヴァン)」
埼玉県のJR武蔵浦和駅から桜並木を抜けて約10分。「埼玉建産連研修センター」という大きな文字が掲げられた赤レンガ造りのビルがあります。

「ここにジビエが食べられる店が?」と思う生真面目な雰囲気のビルですが、入口に掲げられた緑色の看板に注目を。こちらが、今回最後に紹介する「LE VANT」です。

ボリューミーな肉料理が有名で、特にランチ時はあっという間に席が埋まってしまうという人気店。さっそく、蝦夷鹿の料理2品をチェックしましょう。
「蝦夷鹿のグリルサラダ」1,000円(税抜)は、強火でしっかり調理した鹿の外モモの肉を薄切りにし、レタスやトマトなどの野菜と共に盛り付けて、仕上げにパルミジャーノチーズを削り出します。

噛み応えのある肉は旨味が強く、バルサミコのドレッシングの酸味でさっぱりといただけます。
2品目は「蝦夷鹿のステーキ」1,800円(税抜)。こちらはグリルした野菜と共に、赤ワインやハチミツを煮詰めたソースで味わいます。

すると先ほどのサラダとは味が一変。少し甘味のあるソースがシンプルなステーキに深みをプラスし、濃厚な味わいに。赤ワインも進む、食べ応えのある一品です。
「LE VANT」には一年中味わえる鹿肉料理はもちろん、豚肉はロースのほかハツやモツなどさまざまな部位の料理がラインナップ。前菜からメイン、そしてデザートに至るまで手を抜かず、手ごろな価格で楽しめるカフェビストロ。肉好き、ジビエ好きなら埼玉・浦和へ出向く価値大です!
和酒と猪肉のマリアージュが楽しめる“唯一無二”の猪肉バル「和酒×くんせい=バル シシニイク」
安くて美味しい食事処や居酒屋が集まる東京・神田界隈。JR神田駅前の喧騒から少し離れた東京メトロ・淡路町駅近くに、2018年にオープンした「シシニイク」という珍しい名前のバルがあります。
(※2020年8月に閉店しました)

「シシニイク」は、燻製と和酒のコラボがコンセプト。日本酒に詳しい店長が推す“和酒(日本酒や焼酎)が勢ぞろい。
イチ押しのメニューは「おすすめ燻製全部盛」(2人前/ 1,800円・税抜)。

この一皿に並んでいるのはすべてが自家製燻製。島根県津和野産の猪をはじめ、鶏のムネ肉、絹ごしと木綿豆腐、半熟卵、はんぺん、さらにマグロの卵や白子なども並び、実にバラエティ豊か。メインの猪は、噛むほど猪ならではの旨味が口の中を満たしていきます。

燻製に合うお酒として、店長に選んでもらったのが「惣誉(そうほまれ)」。とてもエレガントで、燻製の味を邪魔することなく、きっちりと引き立ててくれます。“燻製×日本酒”のコラボ”、ハマるとやみつきになるはず。
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■あまからくまから
公式サイト:https://amakarakumakara.gorp.jp/
住所:東京都中央区日本橋人形町3-17-11 大川ビル2F
TEL:050-5869-0631
営業時間:17:30~23:30(フードLO22:30、ドリンクLO23:00)
定休日:日曜、祝日
※みかん猪など人気の素材は時期や仕入れ状況によるため要問い合わせ
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■新橋 焼肉 おおば
公式サイト:http://r.goope.jp/daruten
Facebook:https://www.facebook.com/新橋焼肉おおば-2147853828839120/
住所:東京都港区新橋2-9-13 2F
TEL:03-6206-1686
営業時間:17:00~24:00(LO23:00)
定休日:不定休
※サービス料2%、席料1名300円別途加算
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■そばぐるめ きたこま
公式サイト:https://kitakoma.com/
住所:千葉県市原市犬成1243-79
TEL:0436-74-0059
営業時間:平日11:00~18:00(LO17:00)、土・日曜・祝日11:00~21:00(LO20:00)
定休日:木曜
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■CAFE BISTRO LE VANT(カフェ ビストロ ル ヴァン)
Facebook: https://www.facebook.com/levant.cafe.bistro/
住所:埼玉県さいたま市南区鹿手袋4-1-7 建産連会館1F
TEL:048-711-3681
営業時間:ランチ11:00~15:00(LO14:00)/カフェ14:00~17:00、土・日曜・祝日15:00~17:00/ディナー17:00~21:00(LO20:00) ※月曜はランチ営業のみ ※全席禁煙
定休日:なし
- ジビエトの掲載店舗は「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針(ガイドライン)」に基づいた仕入れ、加熱調理等がされていることを確認しています。
- 掲載内容は取材時のものです。営業時間などの最新情報はお出かけ前に各店舗の公式HP等にてご確認ください。