レストラン、ショップを探す
レストラン

居心地よい空間で天然肉が味わえる南青山のビストロ「レ・ココット」

東京都 フレンチ ビストロ 焼肉・ロースト シカ イノシシ 天ぷら・揚げ物 パテ
2022.11.16

“天然肉をカジュアルに楽しめるビストロ”があるという噂を聞き付け、東京メトロ・外苑前駅から徒歩4分のところにある、開業8年の「レ・ココット」を訪れました。

昭和風情感じるマンションの一角から2階に上がり扉を開けると、まるで隠れ家のような空間が広がっています。

アンティーク調で木の温もりが感じられる店内には、深紅のソファーが鎮座。さまざまな果実酒がインテリアとして並べられ、ゆったりとした時の流れを感じることができます。

オーナーは、フレンチやイタリアンなどで18年修行を積み、現在は東京農業大学客員研究員としてもジビエ普及に邁進する白川 健太さん。

「北海道の蝦夷鹿の増加による農林被害で、蝦夷鹿が害獣指定され、年間十数万頭が駆除されています。そのうち食肉で流通するのが約20%で、大半が廃棄されている現状を知り、駆除しなければならない命であるなら、せめて何かよい方向へ動く流れを作りたいという想いから、ジビエをもっと身近に、日常的に多くの人に味わってほしいとお店をオープンしました」

愛らしい鹿とワインが描かれている店内の壁面メニューを見ると、人気メニューNO.1の文字が!さっそく注文してみましょう。

視覚&味覚で楽しめる前菜の盛り合わせ

訪れた人の多くが注文するという、白川さんイチオシの本日の前菜盛り合わせ(1,400円・税込)。

これで1人前⁉という驚きのボリュームです。
「日々盛り合わせる料理は変わりますが、ジビエや魚介、長野県須坂市から取り寄せている産直野菜など旬の食材を使い、だいたい8〜10品を一皿で楽しめるようにしています。みなさんぺろっと平らげて、メイン料理やパスタまでお召し上がりになりますよ」(白川さん)

豚肉を加えて食べやすく仕上げたという熟成蝦夷鹿肉のパテ(写真手前)、アナグマの肉を10種類のスパイスと野菜で煮込んだトロトロ食感のバクテー(写真左上)など、どの料理も手が込んでいて、ひとつひとつ味わう楽しみに、会話も弾むというもの。どれも一口サイズなので、1人1皿でいただきましょう。

二品目は、「熟成蝦夷鹿肉のカツレツ」(120g、 2,800円・税込)。

「赤身が非常に濃厚で、旨味があって美味しい」とオーナーが惚れ込む熟成蝦夷鹿肉は、北海道北見市にある食肉処理施設「poro wacca(ポロワッカ)」から仕入れているもの。某超高級フレンチ店でも使われているという熟成鹿肉は、「鮮度がよいうちにしっかりと下処理されており、臭みがなくやわらかいので味付けは最小限。鹿肉は脂分が少ない分、カツレツにして油分をまとうことで、さらに美味しくいただけます」と白川さん。

程よくカラッと揚がったカツレツにナイフを入れると、とてもやわらかいのがわかります。お皿に添えられた山ワサビをちょこんと付けていただくと、ピリッとした風味が口の中に広がり、とても美味! 付け合わせの赤キャベツのマリネの酸味も鹿肉にとてもよく合います。

三品目には、肉厚でしっかりとした食感が楽しめる「猪肉(ウリ坊)のロースト」(100g、 2,400円・税込)が登場。

鳥取県から仕入れているという猪肉で、猪の子供“うり坊”を使用しています。
「フライパンにオリーブオイルとローズマリーを入れ、弱火で肉の全面を焼き、余分な油を落とすのがポイント。その後、オーブンで低温調理。付け合わせにはサツマイモのローストを。こちらも山ワサビや岩塩を好みで付けて召し上がってください」(白川さん)。

ひと口サイズにカットしたら、粉チーズのように見える白い山ワサビをのせてパクリ。ほんの少しピリッとくる刺激で、肉の旨味が格段とアップ! サツマイモの甘い風味も感じながら一緒に食すと、また違った味わいを楽しめます。

余分な味付けがないシンプルな料理だからこそ、お酒と共に味わいたい

ジビエ料理をさらに美味しくいただくには、お酒は欠かせません。そんな思いに、オーナーソムリエの西山 幹哉さんが、「レ・ココット」の料理をさらにワンランクアップさせるお酒を紹介してくれました。

「ワインは人気のナチュール系を中心に、ボトル約40種、グラスも10種と豊富に選べます。ジビエに魚介、野菜などさまざまな料理を楽しむ『前菜の盛り合わせ』には、ぜひオレンジワインを合わせていただきたいですね。白ブドウを使って赤ワインの製法で作るオレンジワインには複雑味があって、肉料理にも魚料理にも合いますよ」(西山さん)

たくさんのお酒を楽しみたいなら、90分2,500円(税込)で5種のワインが飲み放題というのもリーズナブル。料理に合わせてワインのペアリングをお願いすれば、さらに楽しみが広がりそうです。

ジビエ料理というと、ワインの組み合わせを想像しがちですが、実は日本酒も合うそう。利き酒師の資格も持つという西山さんが絶賛する日本酒が「〆張鶴 純米吟醸」(1合900円・税込)。
「どんな料理とも相性がよく、食中酒として最適と言われるお酒です。酸味と甘味のバランスが程よく、とてもクオリティが高い。ジビエ料理と共に味わうことでお互いの旨味を引き出します」(西山さん)

共同経営者である白川さん(写真左)と西山さん(写真右)のご関係を伺うと…
「実は、白川と私は同じ米どころ、新潟の出身で高校時代の同級生。シェフの作る山ワサビを効かせたジビエ料理に、美味しい新潟のお酒はぴったり。ぜひ味わってください」と、西山さんが教えてくれました。

「レ・ココット」では、仕入れのタイミングによっては国産羊、国産トド肉、ヤギなど希少食材に出会えることも。

ジビエは初めてで何から頼んだらいいか迷ってしまう方は、前菜5種盛り合わせ、温かい前菜、蝦夷鹿のロースト、日替わりのパスタ、食後のデザートが付く「スタンダードコース」(4,000円・税込、要予約)で味わうのもおすすめです。

※記事中の価格は2022年11月現在のものです。材料の価格高騰などにより、料理の価格改定があります。ご了承ください。

  • ジビエトの掲載店舗は「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針(ガイドライン)」に基づいた仕入れ、加熱調理等がされていることを確認しています。
  • 掲載内容は取材時のものです。営業時間などの最新情報はお出かけ前に各店舗の公式HP等にてご確認ください。
続きを見る

エリアからジビエ料理のレストランを探す