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七輪の炭火で焼く夏鹿と和酒の取り合わせ「炙りBAR あるこっこ」

淡路島
2019.08.16

淡路島の南部、洲本市の市役所が目と鼻の先で、街の中心にある「炙りBAR あるこっこ」。地元の常連客はもちろん、洲本温泉街からも近いので、ホテルや旅館の宿泊客も訪れ、夜中まで賑わうお店です。

お店を切り盛りするのは、洲本市出身のオーナーの矢野亨さんと、奥さまの昌代さん。「ホテル時代の先輩が始めた店を2012年から引き継ぎました。お客さまの目の前にはそれぞれ七輪の炭火を用意し、淡路島の山海の幸を自分で焼いていただくスタイルです。メインは鶏肉と、アルコールの組み合わせを提案するお店なので、こんな店名なんです(笑)」と、矢野さんは柔和な笑顔で話します。

夏の生き生きとした鹿肉を炭火で香ばしく

アナゴやサザエなど、豊富な魚介をはじめ、名産の玉ねぎなどの野菜ほか、淡路島ならではの食材を使ったメニューが勢揃い。シンプルな炭火焼だけに、素材の良さがよくわかります。数あるメニューの中でも最近人気を集めているのが、洲本市が立ち上げた鹿・猪肉ブランド「AWAJISHIMA shishika」の肉を使ったメニュー。今年1月から、ブランドスタートのフェアとともに取扱いを始めたそう。中でも夏だけしか味わえないのが、夏鹿を使った「鹿肉3種盛り合わせ」(1000円・税抜)。

「冬はあっさりと淡泊なおいしさがありますが、夏の鹿は脂が乗っていて、全然違う印象。旨みも濃いですね。夏の生き生きとしている良い草を食べているから、と猟師さんに聞きました」と、矢野さん。

盛り合わせの1つは、鹿のモモ肉、またはロース肉。(上写真左)入荷状況によって変わります。どちらの肉も塩胡椒とオリーブオイルに漬け込み、下味をつけ提供。炭火で焼いてから特製のブルーベリーのソースで味わいます。備長炭で香ばしく焼き上げられた肉は、嚙めばジューシーな旨みが広がり、爽やかな酸味のソースとも好相性。夏鹿ならではの脂の甘みも感じられます。

2品目、コロコロとした一口サイズの四角い塊の肉は、鹿の煮込みスネ肉。(上写真中央)下ゆでし、さらに低温でじっくり煮込んで雑味を丹念に抜く処理を施した後、赤ワインをベースに醤油などを加えた特製のたれに漬け込んでいます。「このままでも味わえますが、さっと炙ってどうぞ」(矢野さん)。炭火に炙られ、表面がクリスピーになり、嚙めばすっと歯が通る柔らかさ。スネ肉ならではの濃い旨みも舌の上に広がります。

串に刺さっているのは、鹿と猪の挽き肉を使ったつくね。(上写真右)ガラムマサラベースの香辛料を数種類練り込んであり、つなぎはなし。ムチムチとした、粗挽きの肉の嚙み応えのある食感がたまりません。こちらも七輪で炙ると香辛料の香りがさらに引き立ち、どこかエキゾチックなおいしさも楽しめる1品です。どの品も、ついお酒が欲しくなるおいしさですが、そこは万全。店名通り、最高の一杯を提案してくれます。

日本ワインをはじめ吟味されたお酒が寄り添う

「うちのお酒のテーマは『和酒』。日本酒に焼酎はもちろん、日本のワインも吟味して取り揃えています。どれも鹿や猪の味わいにぴったり寄り添います。日本酒は炭火で温める『炭火燗』もおすすめですよ」と、矢野さん。

冬の時期は「AWAJISHIMA shishika」の肉として、猪も提供。塩麹に漬け込み、七輪で焼いた後、生姜味噌とネギを合わせた特製のたれで味わうそうで、これまたお酒を呼びそうな一品。旬のジビエをはじめ、淡路島の名産を肴に、春夏秋冬、旨いお酒も満喫できるお店です。

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