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自家製極太パスタと相性抜群の猪のラグーを求めて 「LA FIORITA(ラ フィオリータ)」

イタリアン 埼玉 シカ イノシシ
2020.01.31

埼玉県南西部、のどかな住宅街が広がる東武東上線ふじみ野駅。西口を出て1本奥まった場所にある白いビルの1階に、イタリアの国旗がはためくトラットリアがあります。旬の食材をふんだんに使った料理が楽しめる「LA FIORITA」です。

木の扉を開けるとまず目に入るのが、カウンターに並んだイタリアの食材たち。

こちらではお店おすすめのワインやパスタ、オリーブ油などが販売されています。

そしてその奥に、アイボリー色の壁紙にレンガが施された温かみのある空間が広がります。

オーナーシェフの宮木啓充さんは25歳の時に脱サラをして料理の世界に飛び込み、武者修行。横浜にあるイタリアンで働いたのち、単身イタリアに飛び立ちました。

「イタリアで最初に勤めた一つ星のレストランはコースで料理が出てくるような洗練された店でした。でも私自身は温かみのある郷土料理を学びたくて。現地でも地元に愛されている店を訪ねてお願いし、働かせてもらいました」。

トスカーナやピエモンテなどイタリア各地で学んだ宮木さん。店の内装は一番思い出深いキャンティにある修業先の店へのオマージュが込められているのだそう。

いろいろなイタリア料理を知ってもらいたいから、あえてアラカルト中心に

2020年1月に10周年を迎える「LA FIORITA」では、コースよりもアラカルトを楽しむのがおすすめ。店内の黒板にはその日のおすすめ料理がぎっしりと書き並べられています。

取材に伺ったのは11月下旬。カキやサンマ、蝦夷鹿などの文字が並び、“できるだけ旬の食材を味わってほしい”という宮木さんの想いが伝わってきます。

「定番メニューのほかに、できるだけ旬を盛り込んだその日のおすすめを20種類くらいご用意しています。アラカルトでいろいろな料理を楽しんでもらえたら。そして、まだ知らないイタリアの料理に出合っていただけたらうれしいですね」と宮木さん。

ワインはグラス450円~と手ごろで、料理と併せて楽しめるよう2種セット1,000円(すべて税抜)もあるという心遣い。近所にあったら通いたくなる要素がそろっています。

力強い自家製太麺パスタでいただくジビエ料理

この日いただいたのは2品。1品目は「いのしし肉と川越いものラグー 自家製ピチ」1,700円(税抜)。

ピチとは、トスカーナ発祥といわれる、うどんのような太いパスタ。500種類以上あるといわれるパスタですが、宮木さんは料理に合わせてパスタを手打ち。このピチも宮木さんの手作りです。

鍋の中では踊るピチは、まるでうどんのような太さ。

「太いから湯で時間がかかるんですが、モチモチした食感がソースによく合うんですよ」。

ゆで上げた麺をラグーソースに加えて少し煮込んで味を染みわたらせて盛り付けます。

パルミジャーノ・レッジャーノを削りかけて出来上がったのがこちら。

大きくカットされた猪肉が麺に負けないくらいの存在感。オーブンでローストして甘味を凝縮した埼玉の川越イモを加えています。

宮木さんの言葉どおり、麺の食感はもっちもち! 表面が少しザラリとしているのでソースがよく絡みます。ゴロゴロと大きな肉も柔らかく食べ応えがあり、味もボリュームも大満足です。

そして2品目は、「蝦夷鹿のロースト ベリーのソース」2,800円(税抜)。ワイン色のソースが華やかな一皿です。

じっくりローストされた鹿肉はボリュームがあり、ワインを楽しみながら数人でシェアするのにぴったり。数種のベリーを赤ワインなどで煮込み酸味と甘味が融合したソースがたっぷりとかかり、この甘酸っぱさが鹿肉との相性抜群です。

 

鹿肉と一緒に提供されるロースト野菜もぜひ味わってほしい逸品です。この日はカブやシャドークイーン(ジャガイモ)、スティックセニョール(ブロッコリー)。脇役だけれど味は主役級。味が濃く、野菜の美味しさがしっかり感じられます。

こちらの野菜は、契約農家から仕入れたものや、地元埼玉の若手生産者が集まってヨーロッパの野菜を栽培している「さいたまヨーロッパ野菜研究会」が育てたものが中心。新鮮なものを美味しくいただける、新鮮野菜サラダ1P400円、2~3P750円(税抜)も。

料理はどれもボリュームたっぷりなので、2、3人でシェアしていろいろ楽しむスタイルがおすすめです。家族で、友人を誘って、今夜出かけてみませんか?

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