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自然との共生を目指すログハウスのジビエ料理店「LOG CAMP」(ログ キャンプ)

埼玉 シカ イノシシ ジビエ料理
2020.02.21

埼玉県の南西に位置する飯能市は自然豊かなエリア。そこにある一軒のログハウスが今回訪れた、ジビエ料理と有機野菜が自慢の「LOG CAMP」です。

ムーミンの町として注目を集めている飯能市。「LOG CAMP」は、「ムーミンバレーパーク」、「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」のどちらからも車で10分強の場所にあり、ドライブがてら立ち寄るのにぴったり。電車でも西武鉄道池袋線元加治駅から徒歩15分ほどの場所にあります。

2階にある扉を開くと広がるのは、薪ストーブが置かれた温かみのある空間。パチパチとはじける薪の音に癒されます。

広々としたテラス席もあり、天気のよい日には心地よいランチタイムが過ごせそうです。

1階にはグランピングをイメージしたテントスペースが1つあり、食事も可能です。

自然豊かなこの土地の人たちにとってジビエは身近なものですが、逆に「身近すぎて、なかなか食べてもらえないんです」と苦笑するのは、オーナーの大畑和也さん。

気軽に食べてもらえるようメニュー作りには試行錯誤したそうで、鹿や猪を使ったホットドッグやカレー、ハンバーグやウィンナーなどのメニューが並びます。

素材の美味しさを生かした数々をワンプレートに凝縮

初めてこの店を訪れたなら注文したいのが、「森のジビエプレート」(単品1,500円・税抜)。
猪のハンバーグ、蝦夷鹿のソーセージ、鹿のコロッケなどが盛り込まれたにぎやかな一皿です。

まずは、手作りの蝦夷鹿のソーセージをいただきます。脂肪分の少ない鹿肉にジューシーさをプラスするため豚肉をブレンド。細挽きと粗挽きの両方が入った鹿肉は存在感があり、黒胡椒がピリリッと効いています。

「パプリカやガーリックなどを入れていますが、基本は塩・胡椒で味付け。どの料理もスパイスはできるだけ控えめにしてジビエの肉本来の味わいを楽しんでもらえるようにしています」とシェフの竹内和成さん。

手作りの腸詰めは写真のソーセージ以外に「鹿・猪のフランク」(1,200円・税抜)も。
「フランクは豚の腸詰め、ソーセージは羊の腸詰めです。鹿肉や猪肉を挽肉にするところから店でやっているので、もちろん無添加です。でもおいしい分、仕込みがすごくたいへんで(笑)」。

鹿の挽肉が入ったコロッケはタルタルソースと共に。衣は薄くてサックリしていて、ホクホクのジャガイモの甘味が広がります。

千葉・君津市産の猪に、生の玉ネギを加えた肉だねを焼き上げたハンバーグは、ふんわりやわらかな口当たり。スネ肉とバラ肉をブレンドしてジューシーに仕上げています。牛肉や豚肉のハンバーグよりも優しい味わいで、トマトソースともよく合います。

この日の付け合わせはラタトゥイユやニンジンのサラダなど。野菜の味がしっかりしてこちらも美味です。

気取らず楽しめる工夫を凝らしたメニューが満載

森のジビエプレートのハンバーグと同じ肉だねを使っているのが、猪肉の「ジビエバーガー」(単品900円・税抜)です。※テイクアウトは付け合わせなしで800円(税抜)

程よく脂身を含んだ猪肉は、肉汁たっぷりでふ~んわり。

レタス、トマト、玉ネギと一緒にバンズで挟み、ボリュームたっぷり。トマトとタルタルの2種のソースがかかっていますが、猪肉の旨味を邪魔することなくマッチしています。

そして、店のもう一つの自慢は、地元の農家や契約農家から仕入れる有機野菜たち。

「鹿ソーセージと野菜3倍!!ミネストローネ」(単品980円・税抜)は、野菜の1日の平均摂取量を一皿でとれるスープ。有機野菜を中心に大きめにカットされた季節の野菜がたっぷり。スパイシーな鹿肉のソーセージがアクセントになっています。

大畑さんがこの店をオープンしたのは、2019年6月のこと。自身が暮らすこのエリアをはじめ日本には荒れた状態の山がたくさんあること、そして多くの動物たちが害獣として駆除されている現実を知り、自然を保全する取り組みをできないか、と思ったのがきっかけでした。

「それなのに“ジビエ料理を出す”というと、相反しているのではないかと思われそうですが…。処分してしまうのではなく、その生命を自然の恵みとしてきちんと受け取りたいと思っているんです」と大畑さん。
現在はジビエの食肉処理場を作るよう飯能市に働きかける活動を行っています。
「何年後になるかわからないけれど、地元のスーパーに地元で捕獲された鹿や猪の肉が並んで、その利益を山の保全に還元できるようになったらいいなぁ」。
そんな大畑さんの夢は、この店と共に育まれていきます。

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