ブルーベリーソースが相性抜群の鹿バーガーを堪能! キッチンカー「フンドシキッチン」奈良県奈良市
東大寺や奈良公園など、観光のために降り立つ外国人観光客も多いJR奈良駅。そこから徒歩3分ほど歩くと、オレンジ色が目立つ「フンドシキッチン」のキッチンカーが目に飛び込みます。車両は、もともと移動図書館だったそう。
インパクトのある屋号は、「裸一貫でスタート」の思いや、日本らしさを盛り込みたいと名付けたもの。実はオーナーの向井さん、コミックバンドのトランぺッターでもあり、衣装がフンドシというのも由来なのだとか。
ここを拠点に、関西エリアを中心としたイベントに出店し、ハンバーガーやホットドッグを販売しています。奈良出身のオーナーが、なるべく地元素材を使って作るメニューはボリュームたっぷりで満足度の高い味わい!
「フンドシキッチン」の“基地”と呼んでいるここ実店舗やイベントでの営業日、時間は随時SNSにUPされます。イベントにより提供メニューが変わるので、事前のチェックがおすすめです。
縁あって生まれた鹿バーガーは“ブルーベリーソース”が要
オーナーの向井信悟さんは、古民家カフェやイタリアンなどで経験を積み、18年に「フンドシキッチン」をスタートさせました。
メニューの中でも目を引く「鹿バーガー」を開発したきっかけは、京都の南部、やましろエリアとの縁があってのことだそう。いろいろ話すなかで鹿の害獣被害について知り、「キッチンカーだからこそ、いろんな場所で鹿肉のことを知ってもらえるのでは」と考えました。
「春日大社のある奈良公園付近では、鹿は“神の使い”とされ国の天然記念物でもあるため捕獲は禁止されています。ですが、奈良県南部だけでなく奈良市内の山深いところでも鹿が増えていて、それが京都南部にも移動しているようです」と向井さん。
やましろエリアの相楽東部未来づくりセンターより精肉店を紹介してもらい、試食もしてもらうなどバックアップを受けて完成したのが、たっぷりのポテトが付く「京都やましろ鹿バーガー」(1,200円・税込・基地価格)です。
パティは、食べ応え満点の130g!
鹿肉は、京都南部の笠置町、和束町、南山城村からなるやましろエリアを中心に獲れた鹿を使用しています。鹿肉ミンチに豚肉ミンチを加えることで脂身をプラス。鹿肉ならではの味わいを楽しんでもらうために、香りを邪魔せず、かつ食感がよくなる豚肉を合わせたそう。つなぎは一切入れていないので、ダイレクトに肉感を楽しめます。
パティの上にチーズ、そしてたっぷりのソースをかけます。このソース、鹿肉と同じく京都南部のものを使うべく考案したもので、ブルーベリーを使っているのがポイント。ブルーベリーにフルボディの赤ワインやトマト、香味野菜、ハチミツなどを合わせて仕込んだほどよい甘酸っぱさが魅力です。
具材をサンドする面をバターでしっかりと焼いたバンズの香りや、ほろ苦いシシトウ、フライドオニオンなどこだわりの詰まったハンバーガーは、印象に残る味わい。
断面も迫力満点です。どのハンバーガーも食べ応えがあるサイズ感で、塾帰りの子どものテイクアウト利用が多いというのにも納得です。
好きなだけ追加でトッピングできるオニオンフレークやマヨネーズの存在もうれしいところ。
ホットドッグやレモネードもクオリティ抜群
ハンバーガー以外のおすすめメニューもチェックしましょう。
こちらもビッグサイズの「チリドッグ」500円(税込・基地価格)は、アメリカに移住したメキシコ人がアメリカ人向けに作った“テックスメックス”の味をイメージした特製チリビーンズソースがたっぷり。奈良のブランド豚である大和ポークを使っており、クミンやケイジャンスパイスの香りにもそそられます。旨味たっぷりの粗挽きポークソーセージに、ピリッとした辛味がアクセントのハラペーニョも相性ばっちり。
味わいしっかりのフードに合わせたいのは、「有機オーガニックレモネード」(500円・税込・基地価格)。浮かべるレモンやミントの葉も奈良県産で、レモンならではのさわやかな苦みとすっきり感がたまりません。
テイクアウトはもちろん、ドラム缶でテーブルを誂えたスペースや、キッチンカーの裏手にあるソファー席で気ままに過ごせるのも魅力。
「移動店舗はそのままに、いつか固定の店舗も持ちたいですね」と向井さん。
各地のイベントで「フンドシキッチン」に出合ったら、ぜひ「鹿バーガー」を頬張ってみてくださいね。
- ジビエトの掲載店舗は「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針(ガイドライン)」に基づいた仕入れ、加熱調理等がされていることを確認しています。
- 掲載内容は取材時のものです。営業時間などの最新情報はお出かけ前に各店舗の公式HP等にてご確認ください。