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伊勢原名物の鹿で、老若男女を問わない大定番メニューを発信「お食事処 しいの木」

神奈川 カレー シカ
2020.10.16

神奈川県伊勢原市には、登山家たちに愛される雄大な「大山」や美しい紅葉の景色で知られる「大山阿夫利(おおやまあふり)神社」があり、小田急線伊勢原駅はそれらの観光名所への最寄駅です。その伊勢原駅から歩いて10分ほど、伊勢原市役所の敷地内に「お食事処 しいの木」(以下、しいの木)があります。

「しいの木」の目印は、伊勢原市民の手で作られたグリーンカーテン。夏場の暑さを和らげる効果もあり、また優しい緑が市民の目を癒しています。

店内はとても広々としたスペースで、テーブルが30卓近くもあります。場所柄、市役所職員の利用が多いのですが、もちろん誰でも入店OK。

そば、うどん、ラーメン、サラダ、コロッケ、肉じゃが、麻婆豆腐、唐揚げ、アジフライなど大定番メニューをリーズナブルな値段で味わうことができます。

「しいの木」では、地元産の野菜や「大山とうふ」など伊勢原産の食材を取り入れた“地産地消”のメニュー開発に力を入れています。なかでも、地産地消の目玉の新メニューとして加わったのが、「鹿肉メンチカツカレー」と「鹿肉のミートボールスパゲティ」です。

伊勢原市の大山周辺は、以前から地元ハンターたちによる鹿や猪の狩猟が盛んでしたが、農作物の鳥獣被害が問題となり、神奈川県猟友会伊勢原市部や各地区の有害鳥獣駆除班を中心に捕獲を進め、積極的なジビエの消費が推進されるようになりました。今回のメニューが商品化された背景にはこういった理由も。

20種類以上のスパイスと鹿肉メンチが絶妙にマッチ

店長でシェフの西村 真理枝さんに、さっそくジビエメニューを作っていただきました。

「伊勢原産 鹿肉メンチカツカレー」(670円・税込)のメンチカツは、鹿肉100%のミンチに、玉ネギ、ナツメグ、バジル、オレガノなどをミックス。オリーブオイルを練りこんでしっとりさせます。

まずは、揚げたてで衣がサクサクのメンチカツをいただきます。フォークで切ってみると鹿肉のミンチがぎっしり。しっかりとした歯応えもあり、食べ進めると後からほんのりと野性味が追いかけてくる感じ。

つややかなカレーソースには、なんと20種類以上のスパイスがIN! 全体の3割が飴色に炒めた玉ネギ、2割がフォン(牛の出汁)だということで甘味と深みが際立っています。カレーソースとカツを混ぜ合わせて食べると、また違った味わいに変わります。

「このカレーは発売以来、かなりの人気メニューになりました。コロナ禍であってもわざわざこれを食べに来てくださるなど、県外のお客様のお問い合わせも随分増えました」と西村店長。

お好みで、クミンやシナモンなどのスパイスを追加でカレーソースに混ぜ合わせてもOK。こだわり抜いたスパイスは体をぽかぽかにし、胃腸の消化も助けてくれます。ここまでの本格派カレーで、670円とは驚きです!

あっさりの鹿肉と、濃厚トマトソースのコンビネーションの妙

次は「鹿肉のミートボールスパゲティ」(690円・税込)を作っていただきました。ミートボールにしたことで、子どもでも食べたくなるような一品に。

西村店長によると「鹿肉は脂が少ないので、つなぎを何にするかいろいろと試行錯誤しました。さらに冷めても固くならないように豚肉を合わせ、トマトソースとの相性をより一層よくしたのです」

確かに時間が経ってもミートボールは固くならず、あっさりとした鹿の風味に、酸味が効いたトマト味がよくマッチ。

太めの麺にトマトソースがよく絡み、あっと言う間に完食です。

西村店長は山口県岩国市の出身。伊勢原市と同じくらいのどかで自然豊かな場所で育ち、小さなころからジビエには親しんでいたと言います。
「ここ、伊勢原で獲れた鹿などのジビエや野菜を使った料理を、これからもいろんな人に食べていただきたい。そして伊勢原の食の豊かさ、自然の素晴らしさを知ってほしいです」

高級で敷居の高いものではなく、ジビエを使った誰もが好きな親しみやすいメニュー作りにこれからも期待したいですね。

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