レストラン、ショップを探す
レストラン

初ジビエならココ! 古民家で楽しむジビエビストロ「uetro」埼玉県越谷市

埼玉県 ビストロ 焼肉・ロースト 煮込み パテ シカ イノシシ カモ
2021.08.04

埼玉県の東武スカイツリーライン越谷駅界隈は、日光街道越ヶ谷宿として栄えた地。蔵や古民家などが残る風情ある街並みを眺めながら10分ちょっと歩くと、ひと際大きな古民家が見えてきます。

国登録有形文化財の旧大野家住宅を再利用した複合施設「はかり屋」です。

門をくぐり、石畳の道を奥へと進んで行くと…

現れる黒塗りの土蔵が今回お目当てのビストロ、「uetro(ウエトロ)」です。

1階はオープンキッチンとカウンター席が広がり、右手にある肉の熟成庫が目を引きます。

木の温もりが感じられ、おばあちゃんちに来たような長居をしたくなる雰囲気にあふれています。

時を重ね黒光りする階段を上がった2階は、白壁と太い梁が印象的。天井が高く開放的な空間で、テーブル席でゆっくり語らうことができます。

「uetro」は肉、なかでもこの界隈では珍しいジビエ料理がメインのビストロ。シェフは、東京のビストロで15年ほど修行した植草 優介さんで、2021年6月12日にオープンしました。

目指すのは従来のイメージを払拭する“食べやすいジビエ料理”

「シャルキュトリーが好き」という植草さんが作る看板メニューは、「ジビエ パテドカンパーニュ」(1,000円・税込)。「ジビエは臭いがあるというイメージをなくしたい」と、鹿と猪の肉をメインに鶏肉と豚肉を加えて食べやすさを重視。肉本来の美味しさが楽しめるよう香辛料は控えめに、ハーブと共に蒸し焼きにします。

切り分けられたパテは、1,000円で驚きのボリューム。口に入れると滑らかな舌触り。肉のブレンドと塩の加減が絶妙でシンプルな味付けですが、しっかりと肉の旨味がありながら軽さも感じられます。

「ジビエが初めての人にも抵抗なく食べられますよ。ワインと一緒に味わってもらえたらうれしい」と植草さん。ワインはソムリエがセレクトした各国のワインがグラス700円~、ボトル4,000円~(各税込)そろいます。

ボトルには、ワインの産地や味わいが丁寧に書かれているので、自分の好みを確かめながらお気に入りを見つけるのも楽しいひとときに。

2品目は「長崎県産 猪のバロティーヌ」(2,800円・税込)。バロティーヌとは開いた肉に詰め物をし、低温でゆでた料理のこと。半身で仕入れる猪は店の熟成庫で旨味を凝縮。粗挽きにした猪肉を猪のバラ肉で包み、猪の骨や香味野菜などと共に3時間ほど煮込みます。

やわらかく煮込んだ肉はカットし、軽く焼き付けて…。

赤ワインベースのソースをかけて出来上がり。ソースには猪の煮汁を加え、猪の美味しさを余すことなく楽しめる一品になっています。

外側のバラ肉はやわらかく、中心の挽肉部分はジューシー。焼いたことで風味も豊かになり、コクのあるソースが脂の甘味を引き立てます。こちらもワインに合うこと必至。

ジビエ料理はほかに「猪のスパイスキーマカレー」(1,000円・税込)、「宮城県産 本州鹿 ロースト」(2,600円・税込)など。どれもボリュームがあるので、カップルやグループで訪れていろいろ味わうのもおすすめです。

ランチもディナーも料理がしっかり楽しめるお店に

「uetro」はランチ営業も行っています。メイン、スープ、ドリンクが付くランチセットは2,000円(税込)と、やや高めの設定ですが、それは「この辺りは飲むお客様より食事を楽しむ方のほうが多い。だからランチもディナーもしっかり食事が楽しめるお店にしたい」というこだわりから。

メイン料理はディナーにも登場する料理3種から選べます。そのうち2種がジビエ料理で、「猪のバロティーヌ」も1人前のポーションで楽しめます。

こちらはランチセットで選べるメイン「宮城県産 本州鹿 ロースト」(写真手前)と、「フランス産 鴨胸肉のロースト」(同奥)。メイン料理と埼玉県産を中心にした野菜10種ほどがワンプレートに盛られて、とても華やかです。セットのスープもコーンの冷製スープにキャラメルアイスをのせてと、手を抜きません。

「ジビエをメインにすることは挑戦でした。でも、プレオープンで一番人気だったのが本州鹿のローストだったんです。」と植草さん。丁寧に肉の美味しさを引き出し、かつ食べやすさを追求した料理が、地元客に受け入れられているようです。取材中も「美味しかったです!」と笑顔を見せる女性客、お土産にテイクアウトを購入するカップルなど、皆満足そうに店をあとにしていました。

「自家製uetroコーラ」(500円・税込)などのカフェメニューや、牛や豚などの肉料理もあり、メニューは不定期で入れ替え。「ジビエは敷居が高いものではないので、気軽に食べに来てほしい」と植草さん。温かみのある古民家で、とことん食べやすさを追求したジビエ料理を味わってみませんか?

  • ジビエトの掲載店舗は「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針(ガイドライン)」に基づいた仕入れ、加熱調理等がされていることを確認しています。
  • 掲載内容は取材時のものです。営業時間などの最新情報はお出かけ前に各店舗の公式HP等にてご確認ください。
続きを見る

エリアからジビエ料理のレストランを探す