ステイホームのお供に。ジンギスカンの町の新名物が大人気！「道の駅 信州新町」長野県長野市

長野県長野市信州新町。深い山あい、曲がりくねった渓谷沿いのこの町は、古く江戸初期より市が立ち、多くの旅人や商人が行きかう歴史ある交易の町として賑わってきました。今回ご紹介するのは「道の駅 信州新町」。長野県下における道の駅の登録第1回目に登録された老舗の道の駅です。

道の駅の“老舗”で見つけたジビエのお土産

平成5年から全国的に設置された道の駅は、一般道でのドライバーの無料休憩所として、また、その地域の特産物の販売や文化・名所の紹介を通じて、道路利用者や地域の人々の情報交流の場として親しまれています。

「道の駅 信州新町」もまた、地域の農産物はもちろん、山菜やキノコ、特産の西山大豆が使われた味噌や豆腐などをはじめ、魅力ある地場産品が所狭しと並べられています。

また、「道の駅 信州新町」の名物といえば、「そば信」の蕎麦。原料となる蕎麦粉は主に地元の左右高原（そうこうげん）産、挽きたて・打ちたて・ゆでたての“3たて”の香り高い田舎蕎麦を味わえます。この地で蕎麦を打ち続け30年以上愛され続ける名店です。

一番人気は「天ぷら蕎麦」。大きな海老と野菜の天ぷらの盛り合わせが付いており、このクオリティ＆ボリュームで880円（税込）！

また、信州新町といえば“ジンギスカンの町”。ご当地ならではのバケツ型ジンギスカン鍋など珍しいものを見つけてはワクワク。

もちろん、特製タレで付け込まれた羊肉ジンギスカンも目を引きます。本家 羊肉ジンギスカンの隣には、今回のお目当てのひとつ、「長野ジビエ」の「鹿肉ジンギスカン」も！

「鹿肉ジンギスカン」はニンニク味（200g 780円・税込）、黒こしょう味（200g 780円・税込）、【限定】レモン味（200g 1,080円・税込）の3種類。

ジンギスカンの町の新名物！「長野ジビエ」を作るまで

「長野ジビエ」とは、農林業へ被害を及ぼす有害鳥獣として捕獲された猪と鹿を、長野市の新たな地域資源“ジビエ“として無駄なく有効活用するために、2019年7月から稼働を始めた長野市ジビエ加工センターで食肉加工されたジビエです。

「道の駅 信州新町」を運営する「信州新町地場産業開発機構」社長の小林 久一さんによると、長野市ジビエ加工センターのある長野市中条地区は信州新町のお隣という立地。そこで「道の駅 信州新町」でも、長野ジビエで地域を盛り上げるための試みとして、新名物「鹿肉ジンギスカン」を作ることになりました。

「考案した漬けタレの中から最終的に5種類のタレにしぼり、さらに試作・試行錯誤を重ねて、ニンニク味と黒こしょう味の2種類を商品化。新名物として2020年5月より販売を開始しました」

ステイホームにも対応！ ジビエを手軽に楽しむために

スタッフがアイデアを出し合った商品開発でこだわった点のひとつが、“家庭で手軽に調理できること”。特製の調味液に漬け込まれ、冷凍真空パックされた状態で販売されており、封を開けたら加熱すればOK。忙しい時にもサッと調理することができます。

「鹿肉ジンギスカン」の販売を開始するや一躍人気商品となり、あっという間に品薄状態に。しばらくの間、週末限定での販売が続いたそう。そこで2020年7月には数量限定の「レモン味」を発売。甘味がありながらもすっきりとした後味が特徴の「レモン味」は、試食をした子どもさんたちからも「美味しい！」と好評で、お子さんのためにお買い上げになるケースも少なくないとか。

さらに、人気のジンギスカンに加え、ご家庭で手軽に楽しめる商品として、2020年11月3日からは鹿肉の唐揚げ（調理用）の販売がスタートしました。

「鹿肉唐揚げ」（350g 1,300円・税込）は、ごろごろと大きめ・厚めにカットされた鹿モモ肉を味わえる一品。パッケージから出したらそのまま油で揚げれば出来上がり。脂身のないさっぱりとした赤身ながら、しっとりとした食感でいただけます。そのまま揚げても、お好みで片栗粉など衣をまとわせてもOK。味付けは、ニンニク、生姜に加え、自然な甘味と肉をやわらかくするために信州リンゴが使われています。

体を作る、栄養価に優れた食材としてのジビエを届けたい

小林さんをはじめ、長野ジビエの商品開発に携わったスタッフの方々は、「ジビエ料理は、大人の食べものというイメージ」があったと言います。しかし商品開発にあたり鹿肉について知るほど、栄養面では高タンパク・低カロリーで、鉄分が多く、「妊婦さんや成長期の子どもさんに是非とも食べていただきたい、すばらしい食材」と思うようになったそうです。なにより「美味しいと喜んでもらえるのがうれしい」と目を輝かせます。

「鹿肉ジンギスカン」に「鹿肉唐揚げ」。次に私たちの食卓を美味しく豊かに彩るために、どんな商品が登場するのでしょう。静かな山あいの道の駅の、次なる挑戦・新たな仕掛けに目が離せません。