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開かれた農園リゾートで味わうもう一つの金沢「イタリアンカフェ ぶどうの木」

石川県 イタリアン イノシシ パスタ・ピザ ソーセージ
2020.12.07

石川県金沢市といえば華やかな百万石城下町という顔のほかに、金沢の気候や風土がはぐくんだブランド野菜「加賀野菜」や、いくつもの温泉地を抱える温泉郷といった多彩な見どころがあります。今回訪れる岩出地区は、中心部から少し離れた山裾の農村集落です。

金沢駅からIRいしかわ鉄道で富山方面へ。2駅目の森本駅からタクシーでおよそ5分、車では北陸自動車道・金沢森本ICから約3分で「株式会社ぶどうの木」が所有するブドウ園に到着します。

駐車場を見上げると圧巻のブドウに覆い尽くされています。

敷地が広く迷いそうなところ、今回ご案内してくださる池田 薫さんがブドウ畑の中から優しく手を振って出迎えてくれました。ブドウの敷地面積は2haほど、農園は3haほどだそうで、ほかにも敷地内にはフレンチレストラン、菓子店、結婚式場などが軒を連ね、のどかながら活気あるイタリアの田舎町のような賑わいです。

今回はその中のひとつ、「イタリアンカフェぶどうの木」(以下、ぶどうの木)にお邪魔しました。

カフェはガラス張りのテラスになっており、天井から一面のブドウに包まれています。開放的な空間に、やわらかな緑の光が注がれ、なんともゆったりした気持ちにさせてくれます。

自家製野菜と地元産ジビエにこだわり

ジビエのメニューは季節によってもいろいろありますが、通年食べられるメニューとして、「里山ボロネーズ」(1,200円・税抜)を料理していただきました。

さっそく、「里山ボロネーズ」を運んできてくださったのは食品開発と味の研究をしている前田 博之さんです。「ぶどうの木」のメニューのほとんどが前田さんの開発したものだそう。

こちらに使われている猪肉のボロネーズは瓶売り「里山ボロネーズ」(700円・税抜)で、ぶどうの木オリジナル商品としてカフェに併設している物販店とオンラインショップで販売をしています。

シイタケ、シメジ、エリンギをふんだんに使い、さまざまなキノコの食感や風味が味わえるソースになっています。※写真は1人前

1cmほどのごろっとした肉は、旨味が凝縮されていてとても味わい深いです。この肉は、猪のスネ肉と豚肉を5:3で合わせてミンチすることでさらに食べやすくしているそうです。

二品目は、園内にある食肉加工場で作られた自家製猪肉のソーセージを使った料理「里山スキレット」(1,100円・税抜)。※添えられる野菜は季節によって異なります

ハニーマスタードをたっぷりとかけていただきます。猪肉のしっかりした食感はまさにソーセージ向き!

塩味が効いていて、濃厚な猪肉の旨味のみがスモークでさらに強調、それでいて豚肉より脂が少なく後味もさっぱり。何本でも食べられそうな絶品ソーセージに仕上がっています。こちらはカフェとつながっている隣の店舗で販売予定です。

先ほど紹介した前田さんと共同でメニューを開発しているのは、「いしかわジビエ利用促進研究会」で料理アドバイザーも務めている総料理長の米田 岳人さん。「ぶどうの木」でジビエの提供を始めたのは10年ほど前のこと。石川県内でもジビエが入手できるようになり積極的にメニューに取り入れるようになったそうです。今回お邪魔したカフェをはじめ、グループのレストランすべてのメニューに関わっていて、それぞれのお店の特色を生かした米田さんならではのジビエ料理を楽しめます。

ラシェット農園の散策で胃も心もリフレッシュ

食後は腹ごなしに農園散策がおすすめです。色とりどりの花や緑に彩られた小道をゆっくり歩けば、胃も心も癒されます。たくさんのブドウはもちろん、2019年から進められている広大な円形の農園「ラシェット」は必見です。

耕作放棄地だった場所を利用して豊かな金沢の田園風景を守っていこうと、著名なランドスケープデザイナーの団塚 栄喜(だんづかえいき)氏に相談し、“ラシェット計画”というものが始まりました。「L’assiette=ラシェット」とはフランス語で皿という意味。直径95mのお皿の形の農園を造り、そこで育った野菜をお客様のお皿の上に盛り付けようという意味もあります。

円形の道の内側に、菜園や養魚池、花畑などさまざまなエリアを内包し、人と自然が繋がる場所を目指しています。ラシェットをはじめ、敷地内の農園は一般開放されており、誰でも散策できる憩いの場になっています。料理だけではなく、地域の土地と農業を次世代に伝えるという「ぶどうの木」の心意気を感じさせてくれます。

四季折々の風景と、自然の恵みを五感で味わえる「ぶどうの木」。これからも農園の野菜や果物たちの成長と共に魅力を増していきそうです。金沢旅行の際は少し足を伸ばしてみてはいかがでしょうか? きっと“とっておきの場所”になるに違いありません。

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