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三陸復興スポットで大槌の鹿肉を味わう「ばぁばキッチン」岩手県上閉伊郡大槌町

岩手県 シカ パスタ・ピザ ランチ 洋食 丼ぶり ステーキ・バーベキュー
2020.12.17

東日本大震災ですべてをゼロからスタートした岩手県大槌(おおつち)町。

再び町を明るく灯すきっかけとなるよう、2019年12月末、岩手県の三陸鉄道リアス線大槌駅前に「三陸屋台村おおつち○○(まるまる)横丁」がオープンしました。

横丁内には食堂や居酒屋など、9店舗が軒を連ねています。その中の1軒、「ばぁばキッチン」が今回ご紹介する手作りピザと洋食のお店です。町の住人が楽しく過ごせる場所にしたいと、老若男女が愛してやまないピザを振る舞うことにしたそうです。

取材中もピザのテイクアウトの電話が鳴り止まないほどの人気ぶり。「ばぁばキッチン」代表の小向 祥子さんとスタッフの手も止まりません。

気楽にジビエを食べたいというリクエストから生まれた「もみじ丼」

ピザやパスタメニューが多いこちらのお店で、一体どんな鹿肉料理が味わえるのでしょう? 「ご自由に」とカゴに盛り付けてあるお菓子を食べながら待っていると、一品目の「もみじ丼」(980円・税抜)が運ばれてきました。

「ジビエ料理は、大槌町内ではまだあまり馴染みのない料理です。町を上げて、ジビエを特産品として売り出そうという動きもあり、もっと気軽に食べたいというお客様のご要望に応えて店でも出してみようと挑戦してみることにしました」と小向さん。

鹿肉は、2020年に岩手県初の鹿肉加工工場として開業した「ジビエWorks~三陸やま物語~」から仕入れています。

ひと口大にカットしたら牛乳などに漬けてアク抜きし、生姜やネギなどと一緒に鍋でコトコト2時間煮込みます。味付けをして豆腐やゴボウ、しらたきを加えてさらに煮込んだら完成。
「家庭料理の延長なので、難しいことはしません。味付けも醤油と味噌と砂糖なので、下ごしらえだけ手抜きをしなければ、誰でも美味しい丼を作ることができますよ」

その言葉どおりすき焼き風の味わいで、これなら鹿肉も簡単に家庭料理に取り入れることができると感じられる一品です。出汁のしみ込んだ鹿肉とご飯の相性も◎! 温泉卵をくずして絡めれば、鹿肉の存在感ある食感をまろやかにしてくれます。一味をかけて食べてもよさそうです。

家庭料理でおなじみの調味料で、鹿肉は美味しく食べられる

二品目は、「鹿肉のステーキ(ヒレorロース)ライス付き」(1,200円・税抜)。今回使ったのは鹿のヒレ肉。約5mmにスライスし、牛乳に漬けもみしておきます。

「牛乳に漬けることでアクが出てきます。水で優しくすすぎ洗いをしたら、しっかりと水分をペーパーで拭き取り、両面にまんべんなく塩・胡椒をして、牛肉や豚肉などを焼く要領で調理するだけです」

ニンニクの香り付けがされたオリーブオイルで、鹿ヒレ肉を1枚1枚焼き上げます。
「両面を焼いたら、皿にあげてアルミホイルをかぶせることでじっくり火が通り、美味しくなりますよ」

肉を焼いたフライパンにワインと日本酒、醤油を入れたら熱し、バターでとろみを付けたらソースの完成。焼いた鹿肉を再びフライパンに戻し、タレと肉を絡め合わせます。

香り付けしたニンニクもトッピング。食感のアクセントとして一緒にいただきます。

鹿ヒレ肉はやわらかく、バター醤油の香ばしさがうまく絡み合い、白いご飯が恋しくなる美味しさ!

「ばぁばキッチン」の人気メニュー「ミックスピザ」(800円・税抜)も、味わっておきたいところ。

「注文が入ってから、生地を伸ばし岩手県産の野菜を使った具材を散らして、350℃で約2分、カリッと焼きあげるんですよ」と小向さん。
3種の濃厚なチーズ(モッツァレラチーズ、カチョカバロチーズ、ラクレットチーズ)が絡み合い、一番人気というのも納得です。

「『ばぁばキッチン』は、ピザやパスタが中心のお店ですが、今回は大槌産の鹿肉を広くみんなに食べてもらいたくて、馴染みやすい鹿肉のステーキと和風の丼を取り入れてみました。今後は、鹿肉を使ったさまざまな料理にチャレンジしてみたいと思っています」

スタッフが皆65歳以上ということから親しみを込めて店名は名付けたそう。お店に入った途端に和やかな気持ちになれる「ばぁばキッチン」で、鹿肉を使った家庭料理を味わえば、誰もがあったかな気持ちでくつろげることでしょう。

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