レストラン、ショップを探す
レストラン

いで湯の町で、絶品猪鍋と地酒を心ゆくまで堪能する「国民宿舎 出雲湯村温泉 清嵐荘」 島根県雲南市

島根県 和食 イノシシ ホテル・旅館
2021.03.13

島根県東部の雲南(うんなん)市に、大動脈のように流れる斐伊川(ひいかわ)は神話の舞台としても有名。その川沿いに「国民宿舎 出雲湯村温泉 清嵐荘(せいらんそう)」(以下、清嵐荘)がたたずんでいます。

「出雲国風土記」に薬湯と記され、1300年もの歴史を誇る出雲湯村温泉。その温泉が湧く吉田町に「清嵐荘」はあります。

地元では当たり前の猪鍋を、さまざまな人に味わってほしい

清嵐荘のレストラン「稲田姫」にて提供されているのが「雲南ウマ辛猪鍋」です。宿泊者でなくてもいただくことができます。一年を通じて提供されていると聞き、さっそく伺ってみました。

店内は大きな窓から光が差し込み、広々とした明るい雰囲気。テーブルの間隔も十分に取られています。「雲南ウマ辛猪鍋」は平日の夜限定宴の会プランとして出されていて、1人前4,500円(税込)。鍋以外には小鉢、刺身、酢の物、天ぷら、ご飯、デザート、さらにはお酒とソフトドリンクの2時間飲み放題付きとたいへんリーズナブル(昼でも事前予約があれば個室で提供可)。

猪鍋は1年ほど前にメニューに加わったとのことですが、その経緯を伺うと…。

「吉田町の人々にとっては、猪鍋は当たり前のように食されているもの。この土地ならではの美味しいものを、都会からいらっしゃったお客さまにも気軽に召し上がっていただきたいと考えて、ウマ辛猪鍋を料理長が考案しました」と、支配人の澤 伸司さんが教えてくれました。

使用する猪肉は、地元の猟師が捕獲し、さらに地元の食肉処理施設で精肉されたものを仕入れています。部位はモモ肉やロースなど、その時々で良質な肉を届けてもらっているそう。

猪肉は、鍋を提供する直前にスライスしていきます。

味のポイントとなるのは、雲南市特産唐辛子を使っていること。1つは市内産“鷹の爪”とニンニクを合わせた「赤唐辛子にんにく」。もう1つは、特産の“オロチの爪”と呼ばれる巨大唐辛子を使った唐辛子味噌の「からみちょ」です。

「お客さまによっては猪の匂いが気になるという方もいるので、辛味で中和しようと思ったのです。試行錯誤した末、地元産唐辛子を原料に使った『からみちょ』『赤唐辛子にんにく』をトッピングに使いました」
そう語るのは、料理長の三島 正裕さん。

三島さんはスープにもオリジナル感を加味しました。
「赤味噌と白味噌をミックスしたものに昆布出汁を混ぜて、マイルドな味わいに仕上げました。カツオ出汁だと肉が負けちゃうので。ただしこれだけだと味にパンチが足りないと思う方もいらっしゃるので、2つの唐辛子調味料を付け加えて、自由に味変していただけたらと思います」

自慢の出汁がベースの猪鍋を実食! 唐辛子調味料で味変を

猪肉に合わせる具材は、旬の地元野菜。シイタケ、春菊、白菜のほか、春になれば菜の花、小松菜、タケノコなどが並びます。

最初にゴボウのささがきをすべて入れると、独特の香りがアクセントとなり、その他の具材の旨味を引き立ててくれるそう。皿の右端にある白くて薄い長方形のものは、地元「吉田ふるさと村」で製造しているスープ餅。すぐ溶けてしまうので、さっとスープにくぐらせるだけでOK。

野菜を入れてスープがひと煮立ちしたら、猪肉を投入!

お肉に火が通ったところで、まずは野菜とスープを一緒にいただきます。

ゴボウの出汁がよく効いています。猪肉のそこはかとない野性味を感じますが、野菜から出る旨味も肉に絡まって、するすると食べてしまえる美味しさ!

止まらない箸をあえて置き、前述の「からみちょ」を少しお肉に乗せて味変を。甘さと辛さのバランスがちょうどいいので、子どもでも食べられるのがポイントです。一方の「赤唐辛子にんにく」は、グンと味に深みとコクが出て、あとからジワっとくる辛さがオトナ向き。

猪鍋のお供は、やはり地酒がいいでしょう。飲み放題に含まれる日本酒以外にも、3種類のオススメを選んでいただきました。右から、キリッと辛口の「純米吟醸 無濾過生原酒 要四郎」(グラス800円、ボトル3,800円・税込)、軽快な味わいの「本醸造生貯蔵酒」(ボトル800円・税込)、濃厚で香りがいい「純米 七冠馬」(ボトル900円・税込)。どれも冷酒で、猪肉と好相性!

猪鍋以外では、地元食材を使った「たたら奥出雲和牛 サーロインの陶板焼き」(3,000円・税込)もおすすめ料理のひとつ。霜降り部分が多く、口に入れた瞬間に肉汁があふれ、あっという間にとろけていきます。

「猪肉にしろ、牛肉にしろ、肉の匂いがレストランの中に立ち込めると、皆さん笑顔になります。地元の肉と地酒を召し上がって、温泉に浸かる…、こんな幸せなことはないですよね」と澤さん。
ジビエを目当てに訪れたら、美しい自然の景色と斐伊川の清流を望む薬湯のご褒美も付いてきて、すっかり癒された至福のひとときとなりました。

  • ジビエトの掲載店舗は「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針(ガイドライン)」に基づいた仕入れ、加熱調理等がされていることを確認しています。
  • 掲載内容は取材時のものです。営業時間などの最新情報はお出かけ前に各店舗の公式HP等にてご確認ください。
続きを見る

エリアからジビエ料理のレストランを探す