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極上の蝦夷鹿肉とインド秘伝カレーの出会い! ハンターが狩猟から料理まで手がける「ジビエ&カフェ シカトモ」北海道伊達市大滝区

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2021.10.13

北海道伊達市大滝区は、北海道百名山のひとつ「徳舜瞥山(とくしゅんべつやま)」のふもとに広がる、自然に恵まれた地域です。山頂から見下ろす雲海もよいですが、登山を頑張らなくても長流川(おさるがわ)の中流域に、落差3m、横幅80mもある「大滝ナイアガラの滝」というダイナミックな絶景を気軽に楽しめるスポットもあります。

上流からの静かな流れが、突如としてしぶきをあげながらパノラマ状に広がる段瀑へ変貌するさまは、確かにまるでナイアガラの滝! 川底は神秘的なブルーグリーンに輝いています。古代の海底火山の噴火により誕生したグリーンタフ(緑色凝灰岩)の岩盤が空を反射する色なのです。

その滝から3kmほど下流の川沿いに、蝦夷鹿に魅せられたハンターが自ら食肉処理施設を開設して、蝦夷鹿料理に特化したカフェをついにオープンしたと聞き、さっそく伺ってきました。

JR伊達紋別駅から道南バスに乗車し揺られること50分ほど、「大滝セミナー前」で降車します。バス停からは190m、歩くこと約2分。

2021年夏にオープンしたばかりの注目店!

国道453号沿いの、少し広くなった駐車スペースの一角に「ジビエ&コミュニティカフェ シカトモ」(以下、シカトモ)があります。

ドライブイン風のレトロな外観は、旅情を感じさせます。

一歩店内に入ると、白壁にウッドを大胆にしつらえたアウトドアな雰囲気の空間が広がっています。

ブックコーナーがあり、アウトドアグッズなども販売しています。

お店の前にテーブルと椅子を用意してあるので、天気のよい日はそちらでの飲食もおすすめです。

出迎えてくれたのは、天野 雅文さん(右)と知華さん(左)ご夫妻。「シカトモ」は2021年8月7日にオープンしたばかりです。
「5月にプレオープンし、テイクアウトメニューを販売しながら、店の内装の塗装など自分たちでできることをやりました。間に合うか不安でしたが、無事8月にグランドオープンすることができ、ホッとしています」と雅文さん。

鹿肉の美味しさを多くの人に広めたい

天野さんご夫婦は田舎暮らしに憧れて札幌市から2018年に大滝区へ移住しました。同年、雅文さんが地域おこし協力隊として働き、2021年7月に3年の任期を終了したところです。もともと狩猟に興味があり、仕事をしながら狩猟免許を取得、プライベートで狩猟に出ていました。そこで出会った先輩猟師さんから1シーズンつきっきりで解体を学び、1年前までは朝4時に起きて狩猟に行き、解体してから出勤していたそうです。現在は開設した食肉処理施設を一人で運営し、狩猟から解体処理まで一貫して行っています。

そこから蝦夷鹿料理のカフェをオープンするまでに至った訳をお二人に尋ねると、
「まだ移住して間もないころ、のちの師匠となる猟師さんからいただいた蝦夷鹿肉を妻と子供と食べた時、ビックリするくらい美味しかったんです。こんなに美味しい肉が、自家消費のみで店頭に出せない、販売ができないというのはもったいないと思いましたね。ここはすでに山の中ですから、食肉処理施設さえ近くにあれば品質のよいジビエを多くの人に提供できるのに。そう思って、処理施設を作りました」と雅文さん。

さっそく行動へ移し、使われなくなった旧大滝学校給食センターをリフォームして大滝区で初めての食肉処理施設「ジビエ大滝」を立ち上げたのです。また、蝦夷鹿肉を使った料理を提供するジビエカフェをオープンさせるため、クラウドファンディングで資金を集め、無事に資金調達をしました。

「移住してきた時、地域住民の方々がとても温かく迎えてくださって…。『シカトモ』は、人と人とのつながりを大切にするカフェであってほしいので、みんなが気楽に立ち寄れる出会いの場となればいいなと思っています。一人悩まずに、ふらっと立ち寄ってジビエを気軽に食べていってほしいですね」と、地域への思いを語る知華さん。

カレー以外のメニューのほとんどは、知華さんが考案しています。飲食店で10年以上勤務した経験を生かし、自分も食べたいと思う美味しい料理を提供していくのが目標。まだオープンして間もないので、これから限定メニューや日替わりメニューなどの新しいメニューが増えそうです。

スパイスから調合。インド人伝授の秘伝カレー

棚にはずらりと並んだスパイス。これらは、カレーの本場・インドの友人から教えてもらった秘伝のカレーを作るためのもの。調合は秘密です。

今回は、雅文さんが一番おすすめする人気のカレーセットをご紹介しましょう。

まず、自ら仕留めて処理した自慢の鹿肉を薄切りにしていきます。

鉄板を使い、鹿肉をムラなく丁寧に焼いて旨味をすべて閉じ込めます。

こちらが一番人気の「スパイシーチキンカレー」(800円・税込)&トッピング「鉄板で焼いた鹿肉」(200円・税込)です。この組み合わせは「シカトモ」の定番メニューです。

鹿肉の味付けは、非加熱天日塩とニンニク。口に入れると、鹿の赤身肉ならではのあっさりとした旨味が広がり、あとから甘味がじ~んわり。食欲をそそる香りとミネラルたっぷりの塩味が、鹿肉の旨味をさらに強調し引き出してくれています。

次は、カレーをいただいてみましょう。インド秘伝のスパイスの複雑な香りと刺激がカレー好きにはたまりません。フェンネルシードやカルダモン、野菜がたくさん使われていて、深みのあるふくよかな旨味を生み出しています。カレーには玉ネギと生トマトをふんだんに使い、隠し味に牛乳を少し。

カレーの中には、もちろんチキンもたっぷり。ターメリックライスに、スパイシーなカレー、味わい深い鹿肉とのハーモニーに大満足です。

二品目は、「シカひき肉のピリ辛冷やし坦々麺」(950円・税込 ※夏季限定メニュー)。

麺の上には小ネギと白髪ネギが多めに使われており、鹿挽き肉がこんもり。

そこに、オリジナルのゴマだれをたっぷりかけていただきます。

この日は、大滝区も少し暑い日で、シャキシャキとよい音を出すネギの食感とピリッと辛い味付けは体に染みました。辛味と鹿肉の旨味のバランスも絶妙です。鹿肉を使ったミニチャーハンが付いてくるので食べ応えもバッチリ。

粗挽きの鹿肉ミンチはチャーシューのような味わいで、噛めば噛むほどに旨味が出てきてスプーンが止まりません! ミニサイズではなく、丼一杯食べたくなる味でした。

カレーも担々麺もテイクアウトOKです。

狩猟から料理まで、一貫して蝦夷鹿への思い入れにあふれた丁寧な仕事ぶりが光る「シカトモ」。近くにあれば通い詰めたくなること間違いなしの、名店の誕生を予感させてくれるお店です。

  • ジビエトの掲載店舗は「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針(ガイドライン)」に基づいた仕入れ、加熱調理等がされていることを確認しています。
  • 掲載内容は取材時のものです。営業時間などの最新情報はお出かけ前に各店舗の公式HP等にてご確認ください。
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