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トロトロ鹿肉、地元で大人気の絶品焼きカレー! 「焼きカレーDiningフリージア」北海道日高郡新ひだか町

北海道 洋食 天ぷら・揚げ物 カレー シカ エゾジカ ランチ
2020.02.14

北海道日高郡。静内駅から徒歩15分静内町立病院の向かいに、開拓時代からの北海道トラディショナルスタイルを思わせるレンガ造りの建物があります。

ここが今回紹介する、老若男女年齢問わず町民が集う人気の焼きカレー専門店「焼きカレーDiningフリージア」(以下、フリージア)です。

入口は混雑を避けるダブルドアになっていて、さわやかで、優しそうな店長の太田さんが出迎えてくれました。

扉を開けると、カウンターと座席が並び昔懐かしいの喫茶店のような雰囲気です。

掘りごたつ式の小上がりがあり、小さな椅子も用意されていてお子様連れにも安心。

小上がりの横に、楽器が置いてあります。もしかして店長さんが演奏するのか聞いてみたところ…、
「地元のバンド3~4組が2〜3か月に一度、交代で演奏しに来てくれるんです。」
やはり町民から愛されている馴染みの店のようです。

世間話もそこそこに早速、お料理を作っていただきました。

仕入れ・仕込み・調理・提供まで、ほとんどを一人でこなす太田さんは、5年前に「フリージア」の店長となりました。ご実家が静内では人気の「赤とんぼ」という喫茶店をやっていて、家業を手伝っていましたが、店を閉めて大手居酒屋チェーンに15年勤務、副店長にまで上り詰めます。「フリージア」の前オーナーから「自分は引退するから、店を継がないか?」と声をかけられ、引き継ぐことにしたのです。

手際・段取りのよさは、とても忙しい居酒屋の経験から得られたものが大きいそうです。

早速、1品目「エゾシカ肉のカレー」(980円・税抜)をいただきました。

「フリージア」では数種類のカレーのルーが用意されていて、ポークのルー、シーフードのルー、時期により「みついし牛」のルーなどがあります。蝦夷鹿のルーはスパイスが多めで若干辛めの仕上がりです。
「北海道産の玉ネギを5時間炒めています。煮込んだ蝦夷鹿の肉と合わせ、24時間以上寝かせた自家製の『エゾシカのカレールー』です」。

ひと口食べると、口の中で肉がすぐにほどけていきます。あまりにもジビエ特有の香りや繊維がないので、何の肉を食べたのか一瞬わからないほど。

「『エゾシカ肉のカレー』だけ、スネ肉を使っています。スネ肉は、小さな骨も多いし筋が絡み合ってとても使いにくい部位なのですが、4時間ほど煮込むとトロトロにやわらかくなるんですよ。だから、おばあちゃんやおじいちゃんのお客さんからも人気のメニューなんです」。
確かに、これなら硬いものが苦手だという人にもおすすめです。

地産地消にこだわり、食材はすべて道内産

店で扱う食材は、地産地消を意識しているという太田さん。

「できるだけ地元のものを使っています、日高産の蝦夷鹿肉、ゆめぴりか、卵も地元の養鶏場から仕入れています」。
玉ネギも当然北海道産。地元のものが手に入らない場合でも、すべて道内の食材で料理を提供しています。

取材中にも、ちょうど蝦夷鹿のスネ肉が届いていました。

続いて2品目に登場したのは、フリージアの一番人気メニュー!

「みついし牛のハンバーグのせ焼きカレー」(1,180円・税抜)です。

牛肉にもそれなりの癖があるものですが、このハンバーグはとってもやわらかい食感で甘味があるのにサッパリしています。

カレー+ハンバーグ+チーズという最高の組み合わせ、想像を絶対に裏切りません。一番人気の理由がよくわかります。

3品目は、こちらも人気の「エゾシカ肉のカツのせ焼きカレー」(1,480円・税抜)。

椀型に整えた180gのご飯に、先ほどの蝦夷鹿肉のカレールーをかけます。

蝦夷鹿肉のカツとゴーダチーズをのせた状態で一度焼きます。

焼き上がったら、その上に蝦夷鹿肉の2枚目のカツをのせ、さらにカレーをかけてもう一度焼きます。

焼きカレーは想像以上に手間のかかる行程が多いよう。

使われている鹿肉の部位は、カレーにスネ肉、カツはモモ肉。さすが人気のメニュー、鹿肉のオンパレードです!
「オススメの食べ方は、端っこからすくって食べる。徐々に味が変わり、香りと見た目も変化を味わっていくのがポイントです。チーズの下には卵が隠れているので、驚かれるお客さんも多いですよ」。

ここで疑問が…。鹿肉を油で揚げたらさらに焼いたら硬くなるのでは…?

「いえ、やわらかいですよ。カツは下処理をかなり丁寧にしているので。低温でじっくり衣をカリッと揚げることで香ばしさがプラスされ美味しさが増すんです」。

奥歯で噛まずとも簡単に嚙み切れるほど、カツはサクサク。スパイスの効いたカレーも、ゴーダチーズや卵も、いろいろな味わいが広がって楽しくなってきます。土鍋風の耐熱皿がそれなりの温度を維持してくれて、ゆっくり食べたい人も冷めずに食べる事ができます。

蝦夷鹿は鉄分たっぷり!女性にもうれしい健康食材

「蝦夷鹿のカレーを作ろうと思ったのは、鹿肉そのものがすばらしい食材だから。鉄分が豊富、高タンパク低脂質な上にミネラルも豊富なので、特に女性にはぜひ食べていただきたいです!焼いた鹿肉がなんとなく赤黒くなっているのは鉄分が豊富に含まれている証拠です」。

鹿肉と聞いて少し躊躇してしまう方やジビエ初心者は、まず一度「フリージア」の親しみやすいカレーから始めてみるのはいかがでしょうか?

  • ジビエトの掲載店舗は「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針(ガイドライン)」に基づいた仕入れ、加熱調理等がされていることを確認しています。
  • 掲載内容は取材時のものです。営業時間などの最新情報はお出かけ前に各店舗の公式HP等にてご確認ください。
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