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遊び心満載のレトロモダンな店で食す串ジビエ「新宿寅箱」

東京都 居酒屋 焼鳥・串焼き 天ぷら・揚げ物 シカ イノシシ カモ ランチ
2018.10.31

東京・新宿。新宿三丁目駅から徒歩3分。靖国通りの新宿五丁目東交差点から一本入った裏通りに見つけました、「串打ちジビエと鰻串 新宿寅箱」。こちらは、池袋の大繁盛店「ジビエとくずし割烹 和ガリコ寅」を運営する杉山 亮氏プロデュースの2号店。昨年の5月にオープンしました。

店の前に立つと、そこはまるで新宿にいることを忘れてしまいそうなほど、ノスタルジックな雰囲気が漂っています。古民家好きの記者としては抑えきれない胸の高鳴りを覚えつつ、暖簾をくぐると…、あっという間に昭和にタイムスリップ!

長く伸びるカウンターや温かく店内を照らす灯りなど、思わず「ただいま~」と言ってしまいそうな温かな空気に包まれました。なんともほっとする空間です。

“旨さと安さに自信あり!”の串焼きスタイル

オーナーで料理人の杉山氏は、一見強面ですが(笑)、とにかく明るく楽しい接客で有名! 仕事疲れで店に立ち寄っても帰るころには杉山氏と話しているだけで、元気をもらって帰る常連客もいるほど。池袋に続き、ジビエ料理店をここ新宿でオープンさせた理由を尋ねると…。

「自分は埼玉の田舎育ちなので、ジビエには幼いころからなじみがありました。でも、都内では『ジビエはおいしい!』ということを知らない人がたくさんいる。残念ながらまだまだ“臭い”というイメージを持っている人が多いんです」

1号店でそう感じた杉山氏は、もっとたくさんの人に知って親しんでもらいたいという思いから、よりリーズナブルな価格でおいしいジビエを提供する店を開きました。そこで取り入れたのが、“串焼き”というスタイル。

早速、一番人気の「限定ジビエの皿」(1,000円・税抜)からいただきます。この日は、猪バラ・鹿もも・猪のレバーの3種。仕入れの状況によってどんな串が出てくるかはお楽しみ。定番の猪や鹿以外にも、鴨やうずら、アナグマなど、さまざまなジビエが串になって出てくるそう。添えられているのは北海道の山わさびと店オリジナルの甘辛味噌。「ジビエには山わさびはすごく合いますよ」と勧められ味わってみると、本当に程よい辛味が肉をさっぱりと引き立て、とてもおいしくいただけました。カウンターには山椒や七味も用意されているので、自分好みの食べ方を楽しめます。

串焼きというのは、当然ですがタレや塩を付けて肉を焼くだけ。つまり「臭みのない状態のいいジビエでないと、串は無理。でも日本人にとって焼き鳥というスタイルなら、ジビエも親しみやすく味わってもらえるということであえて串にしました。ちょっとずついろいろな味を食べ比べたいという日本人の趣向にも合っているんじゃないかと」。

ジビエのおいしさを知り尽くした杉山氏だからこその“串スタイル”だったわけですね。

さて、2品目の「ジビエチーズメンチカツ」もこれまた大人気の一品。かわいいソースが添えられていて、ざる+新聞紙というなつかしさあふれる盛り付けも粋です。

揚げたてのメンチを箸で切り分けた瞬間、立ちのぼる湯気と揚げたての香りに、心はすでにつかまれた感じ。そして、大きめにパクリとほおばると、なにかがふわっと香りました。ん??…、これは? 使われていたのはカレーなどに使われるクミン。エスニックなその香りと肉汁が口いっぱいにじゅわ~っと広がって、「う~ん、うますぎる!」。

熊本産の猪と三重産の鹿肉のミンチをそれぞれ5:5で合わせており、上にかかったパルメザンチーズとの相性も抜群です。ボリューム満点なのに、550円(税抜)という安さも◎。

定番人気に加え、その日仕入れた食材を使ったメニューは「今夜のおすすめ」となって提供されます。毎日杉山氏が手書きするメニューにどんな一品がラインナップされているのかも楽しみのひとつ。最後にいただいた「真鴨ロースと九条ネギの卵とじ」(1,100円・税抜)は、取材したこの日のおすすめメニュー。

「旨味が詰まっているので下味は不要」という杉山氏の言葉どおり、真鴨の旨味と九条ネギの程よい苦味、出汁の甘味、そしてまろやかな卵のすべてが絡み合って、喉に落ちていく時のおいしさをじっくり味わいたくなる一皿。あつあつの鍋ごと運ばれてくるので、寒くなるこれからの季節にはかなりおすすめです。

店内の奥には、セルフサービスのおばんざいコーナーがあり、お通しがない代わりに、常時5種用意されたお惣菜から、3品(950円・税抜)か5品(1,350円・税抜)を自分で選んで盛り付けることができます。その隣のサワーやハイボールのセルフ割りコーナーでは、自分で作った分1杯100円引きのサービスも! 「ジビエを安く提供するための経費削減」と言いつつ、杉山氏のユニークな参加型のアイデアが店に立ち寄る楽しさや居心地のよさを演出していて、リピーターの心をつかんでいるのだなぁと確信。次回はぜひ、ジビエ×鰻を楽しみたいと思う、本当に素敵な隠れ家でした。

  • ジビエトの掲載店舗は「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針(ガイドライン)」に基づいた仕入れ、加熱調理等がされていることを確認しています。
  • 掲載内容は取材時のものです。営業時間などの最新情報はお出かけ前に各店舗の公式HP等にてご確認ください。
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