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フランス・ノルマンディーの香りたっぷりのユニークなジビエ 「レストラン レネ」

フレンチ 神奈川 シカ
2020.02.13

神奈川県のJR鎌倉駅から江ノ電側の出口に出て、御成通りに入って2分ほど歩いた場所に「レストラン レネ」があります。観光客で賑わう小町通りに比べると、大人向けのシックなお店が多いストリートから、ちょっと奥まったところ。

「マキシム」や「ジャック・カーニャ」などの有名フレンチ店で修業をされたシェフのレネ・アントニーさんと、奥様のレネ伊純さんが経営するこの店は、開店から10年。美味しくて気取らないフレンチをいただけると、多くのお客様に愛されています。料理の大きな特徴となるのは、正統派フレンチに加え、アントニーさんの故郷・フランスのノルマンディー地方の郷土料理をいただけること。

シェフの故郷・ノルマンディーの優しい郷土料理が自慢

「私たち夫婦は長くパリに住んでいましたが、アントニーは鎌倉が好きで、いつかここでお店を開きたいという希望を持っていたんです」。
そう語るのは、奥様の伊純さん。

「鎌倉は遠浅の海もあって近くに山もある風光明媚な場所で、彼の故郷と似ている部分も多いのでしょう。フランスのノルマンディー最大の観光地のモン・サンミッシェルは、江ノ島に似ているって(笑)」。
確かに、江ノ島とモン・サンミッシェルは遠くから見ても、参道の雰囲気も似ています。

お二人はフランスの有名店で出会って、一緒に修行されたことをきっかけに結婚。いつか夫婦でお店を開きたいという夢を、奥様の故郷の鎌倉で叶えたのです。そして本場のフレンチレストランではよく食べられるジビエも、アントニーさんは大好き。「基本的に僕が作りたい美味しいものしか、作ってないよ」とアントニーさんは茶目っ気たっぷり。

まずは、「蝦夷鹿のテリーヌ」をいただきます。こちらは3,800円・5,000円(共に税抜)のディナーコースに+800円(税抜)で味わうことができます。

北海道の屈斜路湖の湖畔で仕留められた雌の鹿ですが、アントニーさんの手にかかるとノルマンディーの香りたっぷりに。蝦夷鹿1頭すべての部位を凝縮させたテリーヌにノルマンディー地方の料理に欠かせないリンゴを細かく切ったものをイン。

リンゴのシャキシャキとした歯ざわりと共に、いろいろな味が出現する贅沢な一品に仕上がりました。鹿のエッセンスとリンゴがこんなに相性がいいなんて! お供には、ノルマンディー名物のシードル(リンゴの発砲酒)がおすすめ。口の中でシードルの独特の酸味と溶け合います。

同じ鹿でも部位により、まったく違う料理に仕上がる!

続いて登場したのは、蝦夷鹿を使った料理2品。

「蝦夷鹿の柔らかなフィレ肉のステーキ」「蝦夷鹿の肩肉のラグー」と、2つの違う部位を使用した料理に期待が高まります(コース料理に、各+2,400円・税抜で提供)。

「日本人は、やわらかいフィレのステーキが好きな人が多いけれど、フランス人は歯応えのある肉が好き。だからちょっと硬めの肩肉もぜひ味わってほしいのです」とアントニーさん。

フィレ肉は、スグリと赤ワインで作ったソースの甘酸っぱさと見事に調和。

やわらかな絹のような舌触りで、するすると喉を通っていきます。

一方、肩肉は確かにフィレ肉よりも歯ごたえがしっかりめで、これこそがジビエの醍醐味。

2種類のレンズ豆と一緒に食べると、まろやかな甘味がプラス。食べ比べると、同じ鹿でもこんなに違うの⁉という新鮮な驚きが湧き上がってきます。
「レストランではジビエはよく食べられるけれど、フランス人の毎日の食卓に出るものではないから、やっぱり特別なもの。そして限られた時季にしか食べられない。その非日常的な食材を、大切な人と味わってほしい。もっともっと多くの日本人にジビエを堪能してほしいのです」とアントニーさんと伊純さん。

お店にいらっしゃるお客様の中でも、ジビエに対して苦手意識を持っていた方も少なくないのですが「アントニーが作るものなら」とトライし、それ以来ジビエファンになった方もいるのだとか。

最後に、「ジビエではないけれど、ぜひ食べてほしい」とアントニーさんにオススメされたのが「牛のモツシードル煮込み おばあちゃんのレシピ」(コース・メイン料理の一例。追加料金なし)。アントニーさんのおばあさまがよく作っていたという料理です。

モツは“トリッパ”(イタリア語)という言葉で知られていますが、フランス語では“トリップ”といいます。日本ではトマトスープなどで煮込んだりしたものが一般的ですが、アントニーさんが作ったトリップはシードルで煮込んでいます。

私たち日本人が口にするものとは違って、トリップとは思えないほどさっぱりとした味わいです。ちなみにこちらはテイクアウトも可能(1,200円・税抜)。

家族の記念日や女子会など、ちょっとプチ贅沢な食事をしたいと思ったら、「レストラン レネ」でノルマンディーのおばあちゃん直伝の温かい味を、ぜひ味わってみて!

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